BDのグループ会社である㈱メディコンは、末梢動脈疾患の治療において、腸骨動脈の複雑病変に対しても手技をサポートする血管内治療デバイス「LIFESTREAM™ カバードステント」を2021年9月10日に発売。
末梢動脈疾患は糖尿病や高血圧といった生活習慣病などにより、血管が狭くなり血液の流れが悪くなることで足の冷感やしびれ、間歇性跛行(歩くとふくらはぎなどが痛み歩行困難になり、休息すると治まる症状)といった症状がみられる病気である。腸骨動脈の症例数は大腿動脈に次いで多く、高齢者を中心に増加傾向にある。こうした腸骨動脈の閉塞や狭窄の血流改善を目的に行われる治療の一つがステント留置だ。局所麻酔で治療が実施でき、侵襲性が低く早い回復が期待でき、患者さんに優しい治療法として、多く行われるようになってきた。
「LIFESTREAM™ カバードステント」はバルーンを拡張することで腸骨動脈に金属のステントを留置し、血液の流れを改善するためのデバイスである。血管内膜への損傷を低減するとともに、ステント内の内膜増殖による再狭窄リスク低減のために、グラフト素材を用いたカバーで金属ステントを覆う構造となっている。また、従来より細いシース(ステントを挿入するための管)サイズに適合するステントサイズもあるため、手技の細径化に繋がり、高齢者等の血管が細い患者さんにも低侵襲な治療を提供することが可能になる。
「LIFESTREAM™ カバードステント」の特徴
● 特殊技術に基づくグラフト素材ePTFEを採用
●ステント両端を含む両面完全被膜構造と両端波型カット
● バルーンがステントから出る部分が短く、分岐部におけるKissing Stentを行う際にバルーン同士の干渉リスクを抑えるデザイン
● 高圧をかけても規定された径以上に広がらないノンコンプライアントバルーンの採用
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