メディコン、日本初のスコアリングバルーン「ウルトラスコア」新発売

2022.01.12

 BD のグループ会社である株式会社メディコン(本社:大阪府大阪市、代表取締役社長 阿知波 達雄)は、スコアリングバルーンカテーテル「ULTRASCORE Scoring PTA バルーンカテーテル 014OTW」(以下、ウルトラスコア)を 2022 年 1 月 11日に発売した。本製品は日本で初めて30cmまでのバルーンサイズを有するスコアリングバルーンとして薬事承認および保険償還を取得した、ボディワイヤー付きの血管拡張バルーンカテーテルである。

血管内にプラークができることで血管が細くなったり詰まったりして、末梢動脈疾患や心筋梗塞などを引き起こす動脈硬化の治療には、血管内にステントを留置する治療や、薬剤コーティングバルーンによって血管壁に薬剤を送達させ、再狭窄を防止する治療が行われる。
 昨今、末梢動脈疾患の領域において、ステント治療で課題となっている変形や破損といった機械的合併症の可能性を伴わない薬剤コーティングバルーンによる治療が主流となってきた。この治療において対象病変に確実に薬剤を届けるためには、狭くなった血管を予め拡張する必要がある。スコアリングバルーンは通常のバルーンでは拡張が困難と想定される病変の拡張に用いられますが、このような薬剤コーティングバルーン使用前の病変拡張にも使用される。

特長

1)一般型バルーンカテーテルより低圧での拡張が可能ウルトラスコアはバルーン表面のカテーテルの主軸方向につ
いた 2 本のボディワイヤーに拡張圧を集中させることで、通常のバルーンと比較してより低い拡張圧で病変部を拡張
でき、高圧での拡張に伴う血管損傷のリスクを軽減することが期待される。

2)幅広いサイズラインナップを有するウルトラスコアは、4cm から最長 30cm までのバルーン長を有している。

株式会社メディコンについて

株式会社メディコン(〒541-0046 大阪市中央区平野町2丁目5-8 平野町センチュリービル9F)は、1972年にC.R.Bard社の手術用、検査用、泌尿器科用ディスポーザブル製品を輸入販売する「日本メディコ」として設立。小林製薬との出資比率が同等となる「株式会社メディコン」を経て、2015年よりC.R.Bard社の100%子会社として、血管、泌尿器および外科領域における治療用医療機器の販売で事業を拡大してきました。2017年12月、BDのC.R.Bard社買収に伴い、株式会社メディコンはBDグループの一員となった。
主要製品:排尿ケア関連製品、エンドユロロジー関連製品、クリティカルケア関連製品、カテーテル固定関連製品、放射線治療関連製品、IVR関連製品、生検関連製品、ヘルニア手術関連製品、外科関連製品、PEG関連製品、静脈栄養・化学療法関連製品、透析関連製品

BDについて

BD(ベクトン・ディッキンソン アンド カンパニー)は、医療技術で世界をリードし、医療分野での新たな知見を求め、診断や治療の質を向上させることで、「明日の医療を、あらゆる人々に」提供することを目指している。患者さんの治療や医療プロセスに関する革新的な技術やサービス、シリーズを開発することによって医療の最前線で活躍する人々を支えている。世界で65,000人におよぶBD社員は、次世代の診断・治療法の研究開発の現場で研究者をサポートし、臨床現場における医療従事者の安全性や医療効率を向上させ、医学研究者たちによる診断技術の研究を促進するよう日々努力をしている。世界のあらゆる国の医療機関とパートナーシップを組み、世界規模の最重要課題に取り組むとともに、顧客である医療機関と緊密に連携することで、医療効果の改善やコスト削減、効率化、安全性の向上、医療アクセスの促進に寄与している。日本においては、2019年より、薬局における薬剤在庫管理を効率化する薬局ロボットを上市し、2020年7月に日本初となる市販薬用OTCデジタルディスプレイの実証実験を開始しました。また、新型コロナウイルスの検出に貢献するBDの全自動リアルタイムPCR「BDマックス™ 全自動核酸抽出検出システム」は全世界で使用されており、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)検出専用試薬が2020年6月に発売となった。
2017年、BDはC.R.Bard社をグループに迎え入れ、同社製品をBD製品ラインアップに加えた。

本リリースのお問い合わせ

株式会社ココノッツ 荒木和美・石山やよい

TEL:03-5212-4888  FAX:03-5212-4887

E-mail:newsrelease@cocoknots.co.jp