シーメンス、第2回Breast Imaging Workshopを開催

2011.07.25
マーク・フリント氏
遠藤英夫氏
中島康雄氏
戸崎光宏氏
阿部郁朗氏
瀬戸享往氏
古川泰司氏
安田由紀子氏
マンモグラフィポジショニング 検討会の様子
シーメンス・ジャパン(株)、シーメンスヘルスケア・ダイアグノスティクス(株)(以下:シーメンスHCD)、持田シーメンスメディカルシステム(株)は、7月16日、ハイアットリージェンシー東京(東京都新宿区)にて、第2回Breast Imaging Workshopを開催した。
開会に先立ち、マーク・フリント氏(シーメンス・ジャパン(株)クリニカルプロダクト事業本部)が「昨年に続き第2回を迎えることができた。日本の乳がんを減少させていきたい」と挨拶を述べた。続いて遠藤英夫氏(シーメンスHCDマーケティング部)が、「シーメンスグループからのインフォメーション」と題して講演した。遠藤氏は、医療技術が進歩しながらも患者にメリットがもたらされていない日本において、シーメンスがコスト削減や効率化、患者視点等の付加価値、データの質を向上したソリューションを提供していくと述べた。
続いてメイン会場にて、中島康雄氏(聖マリアンナ医科大学放射線医学講座)が『「乳がんの画像診断」~検診から精査、治療効果判定まで~』と題した基調講演を行った。検診においては、J-STARTというスタディが行われており、研究結果によっては超音波を検診導入するかが検討されていくであろうこと、また全身PETと同時に乳房の機能画像を得られるPEMの臨床研究がスタートしていること等、乳がんの検診から精査、再発・転移診断における現状と今後の展望が示された。中島氏は、対策型検診ではデジタルマンモグラフィの普及によりネットワークを介した遠隔診断・精度管理手法が確立されていくこと、任意型検診では高リスク群におけるMRスクリーニングが今後重要となること、MRガイド下生検は重要なツールとなること、治療効果判定や転移・再発診断にはPET等の機能画像の重要性が増すであろうことを述べた。
その後、グループごとに6つの会場に分かれて講演やマンモグラフィポジショニング検討会、超音波自動ブレストボリュームスキャナ(ABVS)のハンズオントレーニング等が実施された。
ユーザー講演では戸崎光宏氏(亀田メディカルセンター乳腺センター乳腺科)が「乳腺画像診断におけるUS/MRIの役割」と題して講演。乳がん診療におけるカテゴリー分類の意義や乳腺の絵ラストグラフィ、ABVS、乳房MRIについて述べた。MRIについては、BI-RADS-MRIの2nd Editionを現在作成中であるとのこと。戸崎氏は、乳腺画像診断における標準化の重要性、一つのモダリティのみに頼らないトータルな診断の重要性を強調した。
デジタルマンモグラフィ読影のポイント講習では、内山菜智子氏(国立がん研究センター)が講師を務めた。フィルムからデジタルへ移行したばかりという参加者が多い中、症例を提示し随時質疑応答を行いながら、講演と参加者らによるディスカッションを実施した。
シーメンスHCDフォーラムでは、2演題の講演が行われた。まず、阿部郁朗氏(東京慈恵会医科大学附属病院中央検査部)が司会を務め、「採血時のトラブルを避けるために~こんな時、どうします?~」と題して瀬戸享往氏(東海大学医学部付属病院診療技術部臨床検査技術化)が講演。痛みを伴う採血においてはちょっとした会話や身だしなみにも注意が必要であることや、クレーム対応の鉄則等を述べた。
続いて古川泰司氏(帝京大学医学部臨床検査医学)座長の下、「乳がんにおける血清HER2検査の臨床的有用性とその将来性」について、安田由紀子氏(ブレストピアなんば病院乳腺科)が講演した。安田氏は、血清HER2検査は相対的に総腫瘍量を反映し、さらにHER2過剰発現乳がんの予後・治療予測因子となりうると述べた。
マンモグラフィポジショニング検討会とABVSハンズオントレーニングでは、実機を用いて実際の撮影手順が具体的に検討・トレーニングが行われた。