シーメンス、「SOMATOM Symposium 2016」を開催

category:取材速報
2016.09.07
会場風景
 8月27日(土)、ガーデンシティ品川(東京都品川区)にて「SOMATOM Symposium 2016」が開催された。
 内藤博昭氏(日生病院)は開会の挨拶として「Multi Energy CTの中で最もシンプルかつダイナミックともいえるCTを有するシーメンス社が最新情報を届ける同シンポジウムで皆さまに何かよい出会いがあることを期待します」と来場者に語り、「SOMATOM Symposium 2016」は幕をあけた。
 まず、最初のセッションは「CT Image Contest 2016 Japanese Edition」。58症例の応募の中から、画質を担保しつつ適正な線量で撮影され、線量と画質のバランスが特に優れている画像が表彰された。最優秀賞であるBest Overallに選ばれたのは、南 汐里氏(金沢医科大学病院)による「心電図同期Sequenceモードによる小児心臓2beat撮影」。Pulsingをマニュアルで100~230ms(収縮期)のみ曝射されるよう設定するなどの工夫により、心拍数の多い小児心臓でも冠動脈評価および肺動脈評価に有用な検査を施行でき、また低管電圧撮影により低用量造影剤でも形態を捉えた3D画像作成を可能とし、Right Dose検査を達成したと報告した。受賞者(表1)には、審査員の内藤博昭氏、平野雅春氏(東京医科大学)、市川勝弘氏(金沢大学)、今井 裕氏(東海大学)より表彰状などが授与された。

1-受賞者

表1 受賞者の方々

 
 

内藤博昭氏
南 汐里氏
市川勝弘氏
今井 裕氏
村上省吾氏
市川泰崇氏
室伏景子氏
伊藤俊英氏
松本一則氏
谷 和紀子氏
津田 守氏
小田志穂美氏
関谷俊範氏
猪股崇亨氏
中井雄一氏
石田智一氏
福田剛史氏
林 圭吾氏
 セッションⅡは、内藤博昭氏と市川勝弘氏座長のもと「The frontiers of CT technology」と題し、3講演が行われた。村上省吾氏(村上記念病院)は、TwinBeam DualEnergy CT(TBDECT) =Single Source DualEnergy CTについて説明。120kVの1管球からのX線をSplit Filterで2つに分離しており、これはDSCTの80kVと140kVの実効差エネルギーに相当する。TBDECTはDSCTをスケールダウンしたDualEnergy CTではなく、Dual Energy Imagingを通常検査に追加することで造影CTとは異なる情報が得られる。日常検査で一部をDECTに変更するなどして、メリットを得る工夫が有効であると同氏は述べた。続けて、市川泰崇氏(三重大学医学部附属病院)はsyngo.via CT用アプリケーションの臨床活用について、低線量シネCTの3D心機能解析や腹部Perfusion CT、体幹部CTの読影支援機能で用いていると紹介した。今後、さらに腹部Perfusion CTやCADなどの領域で同アプリケーションの活躍が期待されるという。室伏景子氏(がん研究会有明病院)は子宮頸がん小線源治療における3次元治療計画について講演。3次元治療計画は小線源治療の正確さを向上するが、同院では新棟増設に伴い小線源治療室内にCTを導入し、全行程を同室内で行えるようにした。CTで確認をしながら針を刺入し、照射時に針先や、膀胱・消化管位置の確認もできるため、より正確な治療を可能にしたという。
 セッションⅢでは、内藤博昭氏が座長を務め、伊藤俊英氏(シーメンスヘルスケア株式会社)が「The innovations of SOMATOM CT」と題してフォトンカウンティング技術などに関して講演。同社CTの発展の歴史などを述べ、フォトンカウンティングディテクタの原理を説明した。フォトンカウンティングについては課題が残る部分もあるがCNRの向上や低線量撮影を可能とするなどの臨床的優位性についても示した。
 セッションⅣの座長は内藤博昭氏と平野雅春氏が務め、西井達矢氏(神戸大学)、福田健志氏(東京慈恵会医科大学)、野口 京氏(富山大学)の3名よりDual Source CTについて講演があった。
 会場内では機器展示も行われた。

機器展示の様子
このページの先頭へ戻る