東京理科大学、東京慈恵会医科大学、脳神経領域における臨床医工連携研究を発表
~脳動脈瘤の診断基準・総合的治療を目指して~

2014.03.14
山本 誠氏
元祐昌廣氏
小林 宏氏
村山雄一氏
高尾洋之氏
 東京理科大学と東京慈恵大学が3月12日に脳神経領域における臨床医工連携研究を発表した。山本 誠氏(東京理科大学)と元祐昌廣氏(東京理科大学)らの研究グループ、および小林 宏氏(東京理科大学)らの研究グループは、村山雄一氏(東京慈恵会医科大学)、高尾洋之氏(東京慈恵会医科大学)らと共同で、脳動脈瘤の発生・成長、未破裂脳動脈瘤の破裂予測に関する研究と脳・脊髄障害に対するニューロリハビリテーションの研究を進めている。
 この共同研究によって、脳動脈瘤が破裂する症例、成長する症例そして成長しない症例など、 現在までに、200を超える様々な症例に対してコンピュータ・シュミレーションを実施し、脳動脈瘤が成長・破裂する際に鍵となる因子を明らかにしてきた。診断時に、患者のMRI/CT画像データに基づいてこのパラメータを調べることにより、より適切な診断が期待できる。
 昨年の第29回日本脳神経血管内治療学会学術総会において、この共同研究の成果として発表した論文が論文賞を受賞。また、ポスター発表を行った東京理科大学の学生がポスター賞も受賞し、同研究の有用性が脚光をあびている。