キヤノンメディカルシステムズは2025年12月14日(日)、東京国際フォーラムで「画論33rd The Best Image」の最終審査・発表式を開催した。「画論 The Best Image」は、診断・治療に有用な画像のクオリティ、被検者へのメリット、テクニックの創意工夫など、クリニカルバリューを総合的に判断し「画像診断技術の発展と医療への貢献に役立つ画像」としてより多くの施設での共有を目指す取組み。33回目の今回は、超音波では血管、心臓、腹部、乳腺・甲状腺・表在の4部門、MRでは1.5テスラ以下(脳神経)、1.5テスラ以下、3テスラ(脳神経)、3テスラの4部門、CTでは1~160列、1~160列(心血管)、Aquilion ONE、Aquilion ONE(心血管)、Aquilion Precisionの5部門で募集。403件のエントリーがあり、上位入賞の40施設が最終審査プレゼンテーションに進んだ。
プレゼンテーション後の審査員による討議・検討の間には特別講演が行われた。今回のテーマは「CT国内導入50年を迎えて」。粟井和夫氏(広島県立病院機構理事長)を座長に迎え、2演題が発表された。
1つ目は、森山紀之氏(医療法人社団進興会理事長)による「CT開発の歴史とCT検診の発展に向けて」。国産初の全身用CT装置の開発に携わった森山氏は、その後登場したヘリカルCTによるメリット、肺がんの早期発見に向けて取り組んだ高精細CTの開発などについて語った。

2つ目は、片田和広氏(藤田医科大学名誉教授)による「CT温故知新」。粟井氏から「日本のCT開発のレジェント」と紹介された片田氏は、1970年代のCT導入・開発初期から日本で最もCTを知る医師となるまでの経緯などを語った。

審査結果の発表後、キヤノンメディカルシステムズ代表取締役社長の瀧口登志夫氏が登壇して挨拶。「2025年はX線CTの国内臨床使用50年、X線発見から130年という節目の年。この歴史に臨床の先生方と共に成長してきた当社にとっても非常な重要な1年となった。昨今さまざまな効率化が求められAIを活用した画像診断が注目されているが、われわれはいち早く画像再構成にAI技術を導入、CTからMRI、超音波、X線へと適用を広げてきた。この画論という場を含めて、先生方と共に臨床に役立つ技術や製品の提供を通して、さまざまなイノベーションを起こし新たな進歩に貢献できるように努力していきたい」などと話した。

「画論33rd The Best Image」は3月31日(火) 17:00までオンデマンド配信中、また次回「画論34th The Best Image」は2026年12月13日(日)開催、応募は2026年5月下旬開始予定だ。
