キヤノンメディカルシステムズ「画論31th The Best Image」を開催

2024.01.17

 キヤノンメディカルシステムズは、2023年12月17日(日)、31回目となる画論The Best Imageの最終審査ディスカッションと結果発表式をオンライン中継を交え行った。2023年の画論はCT・MR・超音波の応募総数が437件。このうち厳正な1次審査を経た上位入賞40施設が集い最終審査プレゼンテーションに臨んだ。審査員の先生を交えた活発な討議が行われた後、各部門の賞が発表された。各部門最優秀賞のご施設一覧を掲載する。なお審査員各先生が述べた最優秀賞の選定理由の概要は以下であった。

「モダリティならではの特性が活かされており、病気を見つける熱意と工夫がある。検査対象を広げ新しい技術の臨床的価値を高めている」また、「患者さんに貢献する画像を得るのに役立つ明日から使える情報が多く見られた。積極的に活用を広めて欲しい」という言葉も聞かれた。

 続いて、コミック、ドラマ、映画でおなじみラジエーションハウスの監修者であり産みの親でもある五月女康作氏(福島県⽴医科⼤学保健科学部 診療放射線科学科 准教授)が「ラジエーションハウスが魅せたかった画論の世界」と題し特別講演を行った。五月女氏は「診療放射線技師という職業は世間一般の方から見ると地味な縁の下の力持ちである。だが、人のいのちを扱う医療職として情熱を注ぎ努力と工夫を重ね患者さんのために画像を提供している。技術に裏打ちされた気づきや知見が患者さんのアウトカムを左右している。病気を見つけようとする意志とあきらめない気持ちが患者さんを救っている。画論のスタイルは、まさにこれを体現したもの」と、過去の画論症例を引き合いにしながら語った。「技師の世界を広く世に伝え患者さんの役に立ちたい。ラジエーションハウス誕生の原点には画論と相通じるそんな想いがあった。」と述べた。

 最後に主宰者を代表しキヤノンメディカルシステムズ代表取締役社長瀧口登志夫氏が「画論は単なる画像コンテストの場だとは思っていない。ユーザとメーカが一緒になって、よりよい医療の実現をめざすための共生を育む場であると思っている。これからも画論で得られた多くの知見を、患者さんに役立つ技術、製品、機能に活かしてゆく」と述べた。なお次回画論The Best Imageは2024年12月15日(日)開催の予定である

各部門の最優秀賞
CT 最優秀賞
1~160列部門 
伊万里有田共立病院X線陰性胆石検出を目的とした差分画像
1~160列(心血管)部門
植月医院下肢閉塞性動脈硬化症疑い
Aquilion Precision部門
藤田医科大学病院Woven EndoBridge Deviceによる動脈瘤治療後のデバイス内造影剤流入の鑑別
MR 最優秀賞
1.5テスラ以下部門
自治医科大学附属さいたま医療センター分枝膵管型IPMN
3テスラ部門
杏林大学医学部付属病院前立腺がん疑いにおける1mm thin slice T2WIの有用性
超音波 最優秀賞
腹部部門
飯塚市立病院超音波検査による門脈ガス血症症例の責任病変同定および手術適応診断
乳腺・甲状腺・表在部門
羽島市民病院機能的喉頭超音波検査が音声障害診断の一助となった声帯粘膜下腫瘍の1例
心臓部門
国立循環器病研究センター心臓腫瘍内の血流を心エコーで評価できた症例