【JRC2012スペシャルレポート】「ITEM2012より」堀越浩幸先生(群馬県立がんセンター)より
堀越浩幸先生(群馬県立がんセンター)よりJRC2012の速報をいただきました!

2012.04.15
 ITEMの印象を報告します。外は嵐のせいか、ITEMの会場は大変混んでいました。RSNA,ECRの機器展示を見ているのでITEMで目新しい機器はなかったと思いますが、日本オリジナルメーカーの出展も多く楽しめました。島津、東芝、GE、シーメンス、フィリップスと壁面に沿って連なる大手メーカーのブースは大変な賑わいで説明を受ける余裕もないまま機器の外観を見てきた次第です。シーメンスで拉致されて、PET-MR、64chMDCT、 USなどの説明を受けましたが、病院の予算がなく機種更新が望めない状態では、新しい機種はまばゆい光に包まれておりPET-MRIの納入金額を聞いて夢を見るのもいいものだと感じた次第です。海外の学会同様、PACS関係のメーカーの出展が多く、どのブースも似ており特色を出すのは難しい状態と思われました。当院では医知悟の遠隔読影装置icomp boxを地域連携の一環で画像転送装置として使用しているのですが、ワークステーションシステムEmperorを展示すると聞いて早速見に行ってきました。個人的に欲している製品ですが、実際見てみると思ったよりコンパクトですが、3面のモニターを搭載でき、外観は迫力があります(写真)。仕事をするよりゲームをしたくなる雰囲気ですが、椅子に座るわくわく感は相当なものがあります。PACSメーカーも読影環境に対して机においたモニターをみるPCAS環境でなく、夢のある読影環境を提供してもらいたいところです。各PACSメーカーではiPadを中心としたTablet端末での画像表示を展示していましたが、使用法に決まった概念がなく、特に読影に使用するにはセキュリティの問題も含め解決する点があるように感じました。例年のITEMが戻ってきたのは嬉しい限りで来年もぜひ開催していただければと思いました。