キヤノンメディカルシステムズ、ワイヤレスX線デジタル撮影装置の新製品「CXDI-Pro」を発売

2022.08.31

 キヤノンメディカルシステムズ株式会社(本社︓栃木県大田原市、代表取締役社長︓瀧口 登志夫)は、DR(Digital Radiography)方式のワイヤレスX線デジタル撮影装置CXDIの新モデルとしてCXDI-Pro(シーエックスディーアイ プロ)を8月31日に発売した。

 CXDI-Proは、高い基本性能を持ち、経済性にも優れたスタンダードモデルだ。シンチレータにはハイエンドモデルで採用している高感度のCsI(ヨウ化セシウム)を採用することでノイズ低減を実現、低線量での撮影が可能。新製品では、本体材質にマグネシウム合金を採用。半切サイズ(撮影サイズ350×426mm)のワイヤレスで、本体質量は約2.9kg(バッテリー込み)、防塵防水等級IP55に準拠し、軽量化と堅牢性の両立を実現している。また、本体裏面に深い凹み形状を設け、持ちやすさを向上させた。

 さらに、新設計のハードやソフトにより効率の良いワークフローを実現した。キヤノンメディカルシステムズ一般X線撮影装置「RADREXシリーズ」と、X線発生装置通信モジュールを組み合わせることで撮影手順が簡略化され、高いスループットの使いやすい一般X線撮影システムとして使用できる。

 

 

新製品の主な特長

1.高感度CsI(ヨウ化セシウム)を採用

 シンチレータにはハイエンドモデルで採用している高感度のCsI(ヨウ化セシウム)を採用した。ノイズ低減が図れるため低線量での撮影が可能となり、患者への低侵襲撮影が期待できる。

軽量化と堅牢性を追求、操作性の良いデザイン

 本体カバーにはマグネシウム合金を採用。落下や曲げ荷重に対する堅牢性を維持しながら、本体質量約2.9kg(バッテリー込み)の軽量化を実現している。またハイエンドモデルと同様に、本体裏面に、指をかける凹み(最深6.8㎜)を設け、保持力の高い持ちやすいデザインとなった。また、角や側面のラウンド形状により、平置き時からの持ち上げや患者とベッドの間への挿入がスムーズに行える。

軽量で持ち運びやすいデザイン

3.さまざまな検査環境に対応できる、防塵・防水規格 IP55に準拠

 固形異物や水等の侵入に対する保護等級はIP55に準拠。高い防塵性、防水性を備えており、手術室など液体のかかる場所でも使用できる。

4.検査効率を向上する高速動作と、バッテリーを長持ちさせる省エネ設計を両立

 新回路設計により、起動時間を4秒以下に短縮(従来約6秒)、撮影サイクルタイムを5秒以下(従来約9秒)に短縮し、検査効率を向上。さらに回路の省電力化により、内蔵バッテリーによる駆動時間も約6.5時間から10時間以上へと大幅に改善している。

お問い合わせ先

キヤノンメディカルシステムズ株式会社

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