ブレインヘルスケアのSplink、認知症領域の先進研究機関と3件の共同研究を開始

2021.10.14

近畿⼤学、名古屋市⽴⼤学、東⼤病院とそれぞれの研究テーマで連携

 ブレインヘルスケア領域の医療AIスタートアップの株式会社Splink(本社:東京都千代⽥区、代表取締役:⻘⼭ 裕紀、以下「Splink」)は、認知症領域の先進研究機関の共同研究契約を締結、3つの研究テーマにおける共同研究を開始した。

共同研究の背景:認知症患者数600 万⼈に対し専⾨医2 千⼈という需給不⼀致という課題
⾼まる認知症診断技術の重要性

世界的な⾼齢化の進⾏に伴い、認知症患者数は国内推定600万⼈*1を越え、⼀⽅で認知症専⾨医の 数は現在約2千⼈*2と⾔う状況下においてAI技術による医師への⽀援は重要な課題である。
認知症の原因疾患は多彩であり⻑い経過の中で症状も変化することから、その診断は困難だ。そのため、医師の経験や主観が診断に占める割合は⾼く、正確な診断は職⼈芸とも⾔える。このような背景の中、⾼齢化社会における認知症医療システムの構築は急務であり、認知症診断の重要性は⾼まっている。
この課題に対し、Splinkは専⾨医・アカデミアの⾼度な医療技術との産学連携を通じて、正確な診断に寄与する研究成果の社会実装を⽬指す。

*1: 「⽇本における認知症の⾼齢者⼈⼝の将来推計に関する研究」(平成26 年度厚⽣労働科学研究費補助⾦特別研究事業)より
*2:「わが国における認知症の経済的影響に関する研究」(平成26 年度厚⽣労働科学研究費補助⾦(認知症対策総合研究事業)) より

【本リリースに関するお問合せ先】
株式会社Splink 広報担当:飯嶋 【Mail】pr@splinkns.com

Splink が⽬指す課題解決

中枢神経領域における画像処理およびAIにおけるコア技術を持つSplinkと当該分野における先進研究機関との連携を通じて、認知症領域におけるアンメット・メディカルニーズの解決を⽬指す。

  1. 軽度認知障害(MCI)診断を⽬指した、医療AIを活⽤したソリューションの確⽴
  2. 最先端の医療機器プログラム(SaMD:Software as a Medical Device)の臨床現場との連携によるニーズを最優先した開発とPoC(Proof of Concept)確認

共同研究の概要

共同研究をおこなう、近畿⼤学 医学部 放射線医学教室 放射線診断学部⾨ 主任教授 ⽯井 ⼀成 先⽣は、Splinkとの共同研究について以下のようにコメントしている。
「アルツハイマー病の疾患修飾薬の承認により、認知症治療は新しいステージに突⼊する。正確な診断の重要性が増す中、疾患の層別化や早期発⾒はこういった治療薬の成功の鍵を握る。Splinkの持つAI・脳画像処理における⾼い専⾨性と実⾏⼒に、私たちの⻑年培った経験や症例を組み合わせることで、認知症領域の産学連携を促進し社会へ還元して⾏きたいと考えている」

脳画像解析プログラムBraineer について

Splinkは、2021年6⽉4⽇、「脳画像解析プログラムBraineer(ブレイニア)」(以下、
「Braineer」、認証番号:303ADBZX00052000)の薬事認可を取得した。Braineerは、頭部MRIデータより脳の萎縮を定量・数値化することで診断に役⽴つ情報を提供し、診断⽀援をおこなう医療機器プログラム。⽬視では気づくことが難しい脳の状態や、認知症に関連する萎縮を簡便に評価できるようになる。
私たちSplinkは、医師の⽅々の適切な認知症診断インフラの⼀助となることを⽬指す。これまで医師にとっては診断に悩んだケース、患者にとっては病気の⾒落としが起きてしまったケースなどがなくなり、質の良い医療が平等に提供され、100歳まで⾃分らしく⼈とのつながりのなかで⽣きられる社会の構築に貢献していく。

【本リリースに関するお問合せ先】
株式会社Splink 広報担当:飯嶋 【Mail】pr@splinkns.com

Splink について
会社名 :株式会社Splink
本社所在地 :東京都千代⽥区霞が関3丁⽬3−2 新霞が関ビル18階
事業内容 :ブレインヘルスケア事業、医療データ基盤事業
設⽴ :2017年1⽉
代表取締役 :⻘⼭ 裕紀
URL :https://www.splinkns.com/