ブレインヘルスケアのSplink、国連WIPO主催「2022 WIPOグローバル・アワード」でグランプリを受賞

2022.07.26

世界62カ国、272社からなるディープテック企業の中からグランプリ、特許庁主催「IP BASE AWARD」に続いて、史上初の⼆冠達成

 株式会社Splink(本社:東京都千代⽥区、代表取締役:⻘⼭ 裕紀、以下「Splink」)は、国際連合(United Nations)の知的財産機関であるWIPO(World Intellectual Property Organization)が主催する「2022 WIPOグローバル・アワード」でグランプリを受賞した。

 「2022 WIPOグローバル・アワード」は、あらゆる場所で⽣み出されるイノベーションや創造性がすべての⼈の利益となるよう、知的財産によって⽀えられる世界を実現するというWIPOの使命に根ざしている。本プログラムは、⼈々の⽣活の向上と進歩に貢献する⼈々を称え、⽀援することを⽬的としている。

Splinkの知的財産マネジメント

 Splinkは、知的財産を重要な経営資源と考え、経営戦略の中⼼に知財戦略を配置している。このようなフィロソフィーのもと、テクノロジーの戦略的なマネジメントを⽬的とした社内体制を構築し、ディープテック・スタートアップとして技術競争⼒の強化を推進している。

 これまでに累計20億円を超える外部調達やNEDO事業採択(2022年には創業以来2度⽬)、グローバル医療機器メーカーとの事業締結、 2021年の国内スタートアップにおける知財のベストプレーヤーを表彰する、特許庁主催「第3回IP BASE AWARD」のグランプリに選出されている。

WIPO グローバル・アワードについて

 WIPOグローバル・アワードは、知的財産を活⽤して、国内外にプラスの影響をもたらしている優れた企業や個⼈を表彰するプログラムで、あらゆる場所で⽣み出されるイノベーションや創造性がすべての⼈の利益となるよう、知的財産によって⽀えられる世界を実現するというWIPOの使命に根ざしている。本プログラムは、⼈々の⽣活の向上と進歩に貢献する⼈々を称え、⽀援することを⽬的としている。毎年、WIPO加盟国の候補者を知的財産、イノベーション、ビジネスの各分野に精通した多様で独⽴した7名の国際審査員が評価する。

 知的財産には特許、商標、意匠、著作権など、様々な種類があり、社会が経済的、社会的、⽂化的に発展する上で⾮常に重要だ。中⼩企業は、先進国・途上国を問わず、経済の⼤部分を占めており、あらゆる分野、市場、⽣活の側⾯においてイノベーションと創造性の重要な源泉となっている。

 WIPOグローバル・アワード・プログラムは、年間売上⾼20億円以下の企業を対象に、⾰新的で創造的な活動の中⼼的な役割を称え、知的財産を活⽤することでソリューションを⽣み出し、経済・社会・⽂化の⾯で積極的な社会貢献を果たした企業を表彰する。

WIPOグローバル・アワード:https://www.wipo.int/global-awards/ja/index.html
WIPO事務局のプレスリリース:https://www.wipo.int/pressroom/en/articles/2022/article_0008.html

グランプリ受賞理由

 Splinkは、知的財産を活⽤することでソリューションを⽣み出し、経済・社会・⽂化の⾯で優れており、バランスが取れている。加えて、地理的な不平等の解決に繫がる点や、ジェンダー的平等に対する意識の⾼さも併せて評価された。AI時代において無形資産である知的財産を、今後需要の⾼まる診断⽀援AIやSaMD(Software as a Medical Device)領域で、理想的な事業体制を構築している会社は他にはないだろう。コア技術、知的財産、ブランディングをパッケージ化したプロダクト戦略から、特許出願・権利化に限らない経営戦略や組織づくりへの広がりが⾼く評価された。

WIPO ジェネラル・ディレクター(事務局⻑) Daren Tang⽒ コメント

 「この度、栄えあるWIPOグローバル・アワードのグランプリを受賞したこと、誠におめでとうございます。Splinkは、事業および企業⽬標を達成するために、知的財産権やデータなどの他の無形資産の保護、管理、商業化および活⽤について理解し、実⾏できる能⼒を⽰している。さらに、地域または国際レベルで、経済的、社会的、⽂化的にプラスの影響を与えていることが明確であり、また、選考においては、Splinkのアプローチが地域的な差異やジェンダー間の差異解消にも寄与することが考慮され、⾼齢化社会から世界の課題を解決する企業としてグランプリにふさわしいと評価した。新しく開始されたWIPOグローバル・アワードは、IP(知的財産)の使⽤があらゆる場所のすべての⼈に利益をもたらすことを保証するという私たちのビジョンに沿ってロールモデルのコミュニティを構築しながら、前向きな変化のためにIPを使⽤する優れた個⼈や企業をサポートしていることを誇りに思う」

WIPO ジェネラル・ディレクター(事務局⻑) Daren Tang⽒

株式会社Splink 代表取締役 ⻘⼭裕紀氏 コメント

 「WIPOグローバル・アワードにおいて、⽇本を代表して、グランプリを受賞したこと、⼤変光栄に存じます。⽇々、Splinkの研究・事業活動に携わってくれている開発パートナーの先⽣⽅、Splinkの知財活動に適切なアドバイスをくれる社外弁護⼠・弁理⼠の⽅々、知財創出活動を推進している社内メンバーに、⼼から感謝している。

 今回の栄えあるWIPOグローバル・アワードに選出されたことで、知的財産を経済・社会・⽂化の⾯で活⽤することで社会貢献を果たす企業として、当社が世界的にも認知されるようになることが期待される。

 これにより、当社のミッションである『ブレインヘルスケアを世界の当たり前に』が⽇本のみならず広がり、ひいては認知症をはじめとする脳疾患の早期発⾒・予防を全世界に広げていくことで、医療への社会貢献が可能になると考えている。引き続き、医療機関や患者さんに安⼼、安全な形で製品を提供できるよう、知財やデータの保護、適切な利活⽤を促進し、⽇本発の科学技術で世界の⾼齢化課題の解決に貢献していく」

株式会社Splink 代表取締役 ⻘⼭ 裕紀氏

お問い合わせ先

株式会社Splink

https://www.splinkns.com/

World Intellectual Property Organization

https://www3.wipo.int/contact/ja/area.jsp