アボット、「Ultreon™ 1.0 ソフトウェア」発売 国内初のAIを搭載した循環器OCT画像診断装置用

2021.07.05

アボットメディカルジャパン㈱は、経皮的冠動脈インターベンション(PCI)治療に使用される血管内光干渉断層法(OCT)画像診断装置に、国内で初めて人工知能(AI)を搭載した新しいソフトウェア「Ultreon™ 1.0 ソフトウェア」(以下Ultreon)を発売した。

OCTは近赤外光を用いることで、高解像度の冠動脈画像を提供し、ステントのサイズ選択、留置、意思決定をサポートする画像診断装置だ。これまで画像診断では、高度な専門知識と多くの症例経験が必要とされていた

Ultreonは、AIにより、血管の石灰化を自動的に定量化し、使いやすいシンプルなユーザーインターフェース上に表示。これにより、医師の経験だけでなく定性/定量的な観点から至適治療のための意思決定が行える。本ソフトウェアは、OPTIS™ Mobile Nextイメージングシステム(販売名:SJM FD-OCTイメージングシステム、医療機器承認番号:22300BZX00306000)に搭載。

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AIによる性状評価の自動化とその他の新機能

性状評価   : 血管の外弾性板と石灰化組織を自動検出し色別表示、プルバック中の石灰化角度と 血管の最大厚さをリアルタイムで提示
サイジング  : 1つの画面上で、最適なステント位置の確認、血管内腔径、病変長を表示
意思決定   : リアルタイムの血管造影画面を並列することで、容易に正確なステント留置を実現
評価     : 血管拡張とステント留置の結果を表示
生理学的機能 : 血管機能評価のために再設計された使いやすくシンプルなインターフェース

これらのAIによる性状評価と、使いやすいシンプルなユーザーインターフェースが、医師の一貫した病態診断やステントの選択、配置、および治療方針の最適化を支援。また、医師はPCI治療後にステントの拡張度合いを確認、当該患者さんでの複数のプルバック画像を比較することが可能だ。循環器領域の画像診断は、血管造影から始まり、超音波や近赤外線等を用いて血管内の性状を直接診断評価できるような技術へと進化してきたが、AI等の新機能が搭載されたことで、AI Supported PCIとしてより一層の進化が図られ、画像診断に新たな価値が加わることになる。

大阪府済生会中津病院 副院長 兼 循環器内科部長の志手 淳也 医師は、次のように述べる。
「OCT画像診断装置を20年以上使用していますが、今回の新製品には、驚きと共に、これまで以上の期待を寄せています。刷新されたシンプルなインターフェースは、これからOCTガイドPCIを開始する医師や医療スタッフにとって、より親しみやすいものになり、ワークフローの標準化が促進されるでしょう。また、AIによる病変の自動検出や自動計測機能が新たに導入され、PCI手技の合理化と最適化への可能性が広げられ、我々の日常臨床を一歩先へと導いてくれると期待しています。今回のOCTフルモデルチェンジによって、よりわかりやすく、かつ具体的なデータを含んだ冠動脈のマップが示されることになり、これらを活かしたOCTガイドPCIは治療アウトカムの向上に繋がると信じています」

 

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