富士フイルム、新興国での健康診断サービス事業に参入 がん検診を中心とした健診センターをインドに開設 AI技術の活用で新興国におけるがん・生活習慣病の早期発見に貢献

2021.01.25

富士フイルム株式会社は、インドを始め、東南アジア、中東、アフリカなどの新興国で健康診断サービス事業を開始する。第一弾として、がん検診を中心とした健診センター「NURA(ニューラ)」を、インドのバンガロールで2021年2月4日にオープンする。「NURA」では、高精細な診断画像を提供する当社の医療機器やAI技術を活用したITシステムなどで医師の診断をサポートし、がん検診をはじめ生活習慣病検査サービスを提供する。
新興国におけるがん罹患者の生存率は先進国と比べて低い。がん罹患者の生存率を向上させるためには、定期検診による早期発見と早期治療が非常に重要である。しかし新興国ではがん検診サービスを提供する施設が少なく、健診の文化も定着していない。
富士フイルムはマンモグラフィーなどのX線画像診断装置をはじめ、内視鏡システム、体外診断装置、医療ITシステムなどの幅広い製品を世界中の医療機関に提供している。トルコやカタール、サウジアラビアなどでは、製品を提供するだけでなく、国のパートナー企業としてがん検診サービスの導入・普及をサポートしてきた。今回、それらの経験と、AI技術を活用して医師の診断を支援する機能を搭載した医療ITシステム、高性能な医療機器などを生かし、新興国でがん検診を中心とした高品質な健診サービスを提供する。将来的には検診バスなども活用して、より多くの方がリーズナブルな価格で検査を受けられる体制を構築し、新興国でのがんや生活習慣病の早期発見に貢献していく。

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