AI技術を活用してがんの放射線治療計画における医師のワークフローを支援 放射線治療計画支援ソフトウェア「SYNAPSE Radiotherapy(シナプス レディオセラピー)」新発売

2021.02.04

富士フイルム株式会社は、がんの放射線治療計画における医師のワークフローを支援する、放射線治療計画支援ソフトウェア「SYNAPSE Radiotherapy(シナプス レディオセラピー)」*1をAI技術を活用して開発し、薬機法*2における医療機器の承認を取得した。富士フイルム株式会社は本ソフトウェアを、富士フイルム医療ソリューションズ株式会社を通じて発売する。

<「SYNAPSE Radiotherapy」の特長>
(1)臓器輪郭作成支援機能
AI技術を活用して開発した「臓器輪郭作成支援機能」により、医師が特定したリスク臓器*7の輪郭を自動で作成することで、医師の作業時間を短縮する。
また、複数回照射を行う治療の中で、再度治療計画を立て直す際には、治療開始当初に撮影した計画CTの臓器の輪郭情報を、新たに撮影した計画CTに対して変形させてマッピングする「輪郭プロパゲーション機能」により、一から輪郭を作り直すことなく効率的に輪郭を作成できる。
(2)放射線治療ビューア機能
CT画像上で、照射した線量の分布を3Dで表示する機能や、複数の治療計画の線量を比較表示できる機能(線量表示機能)、複数回にわたる治療の照射線量を積算して表示する機能(線量積算表示機能)により、腫瘍部および正常な臓器への投与線量の管理をサポートする。これらの情報は各科で参照可能なため、院内で共有することができ、チーム医療を推進する。

さらに、「SYNAPSE Radiotherapy」は、放射線治療部門情報システム(治療RIS)と連携することができる。今後は富士フイルム医療ソリューションズが提供する治療RIS「ShadeQuest(シェードクエスト)/TheraRIS(セラリス)」との連携性を高め、「SYNAPSE Radiotherapy」の情報を治療RIS上でも参照できるようにすることで、放射線治療における業務の効率化にさらに貢献していく。

*1 SYNAPSE Radiotherapy
販売名:放射線治療計画支援ソフトウェア FRT 931型
承認番号:30200BZX00392000
*2 薬機法:医薬品、医療機器等の品質、有効性および安全性の確保等に関する法律。

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