日立、高速化と自動化を実現した日立の永久磁石オープンMRIシステム「APERTO Lucent Plus」、「AIRIS Vento Plus」を発売

2020.11.12
APERTO Lucent Plus(左)、AIRIS Vento Plus(右)

 
 ㈱日立製作所ヘルスケアビジネスユニット(以下、日立)は、磁場強度0.4テスラ永久磁石MRIシステムの新バージョン「APERTO Lucent Plus」※1アペルト ルーセント プラス、磁場強度0.3テスラ永久磁石MRIシステムの新バージョン「AIRIS Vento Plus」※2エアリス ベント プラスを11月12日から販売開始する。
 日立の永久磁石MRIシステムは1996年「AIRIS」の発売以来、広い開放性を撮像空間に実現したことで、国内外で高く評価されている。

 本製品は、1.5テスラ超電導MRIシステム「ECHELON Smart Plus」※3で好評であるSynergyDriveを搭載した永久磁石MRIシステムである。SynergyDriveは高速化ソリューションであるIP RAPID、操作性向上機能AutoExamなどのアプリケーションの総称だ。被検者が検査室へ入室し、検査完了して退出するまでの一連のMRI検査の流れであるワークフローを効率化することで、検査時間を従来よりも短縮することができる。

■製品の特徴
1. 撮像時間を大幅に短縮するIP RAPID

 IP-RAPIDはSynergyDriveの中核をなすアプリケーションで、アンダーサンプリングと繰り返し演算IPIP※4を活用した再構成処理を適用し、画質を維持したまま ノイズ低減し撮像時間を短縮する機能である。
 本機能は、T1強調画像、T2強調画像やMRA画像など多くのシーケンスにて使用することができ、幅広い部位で高速撮像が可能であり、ルーチン検査の撮像時間を従来機種に比べて最大30短縮する。

2. 操作者の操作を簡略化するAutoExam
 AutoExamは撮像の条件設定や位置決め、画像処理、画像表示、画像保存の機能をまとめて登録することで、ワンタッチによる検査を可能とする機能である。
 AutoExamに含まれるAutoPoseは頭部における撮像位置を決めるための専用撮像 Scanogramを高速に行い、頭部の断面位置情報を操作者に提示する。最適な撮像断面を自動的に提示できるため、複雑な撮像断面の設定を行う必要がなく、操作者の負担を軽減する。断面位置と角度は、事前に任意で最大5断面登録することができ、Scanogramの撮像終了後、瞬時に事前に選択した3断面の撮像位置を算出し、操作者に提示する。
 また、頭部MRA画像のクリッピング画像※5を自動で作成するAutoClip機能を搭載している。特徴量に基づいて、入力データから抽出対象を識別し、不要な部分を切り取ったクリッピング画像を自動で生成する。従来、行っていた画像処理操作を自動化することにより操作者をサポートする。

※1 「APERTO Lucent Plus」は「APERTO Lucent」の新しいシステムソフトウェアバージョンORIGIN7を搭載したモデルの呼称。
※2 「AIRIS Vento Plus」は「AIRIS Vento」の新しいシステムソフトウェアバージョン ORIGIN7を搭載したモデルの呼称。
※3 「ECHELON Smart Plus」はECHELON Smartの新しいシステムソフトウェアバージョンを搭載したモデルの呼称。
日立MRイメージング装置ECHELON Smart 認証番号:229ABBZX00028000号
※4 IP Iterative Process
※5 クリッピング画像:不要な脂肪領域などを切り取った画像

■販売名および販売価格

 
●お問い合わせ
株式会社日立製作所 ヘルスケアビジネスユニット
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