「カモン(Come on)AED!」プロジェクト ~世界初 タクシーとタクシーアプリによるAEDデリバリーの実証実験を、今夏大阪で実施~

2014.05.23

 一般財団法人 日本救護救急財団、(株)フィリップス エレクトロニクス ジャパン、大阪地区ヘイロー採用タクシー会社有志14社・組合※1、およびヘイロー・ネットワーク・ジャパン(株)は、AED(自動体外式除細動器)導入10年「減らせ突然死プロジェクト」の一環として、AEDが近くにない時でも、タクシーに搭載されたAEDをスマートフォンアプリを利用して迅速かつ手軽に手配する実証実験「カモン(Come on)AED!」プロジェクト をこの夏に実施する。
 
 AEDをタクシーに搭載するだけでなく、AED搭載のタクシーをスマートフォンアプリで簡単に識別し、タクシー利用者のみならず地域全体でAEDを共有・活用する仕組みを運用することは、世界初※2の試みとなる。
 
 2014年は、日本でAEDの一般利用開放が開始されて10年の節目に当たり、全国の救急医療関係の組織が共催・後援となって「減らせ突然死プロジェクト」が立ち上がり、全国キャンペーンを展開している。この10年で駅や公共施設などを中心にAEDの設置が広まり、これにより一命を取り留める方は増加しているが、こうした施設のAEDは夜間には閉鎖された場所にあることが大半であり、また住宅街にはほとんどAEDが設置されていないという現状がある。AEDによって救われる可能性がありながら亡くなられている方は、昨年でも全国で年間7万人を超えている実態があり、AEDの更なる効率的な配置と活用が課題となっている。
 
 今回、(株)フィリップス エレクトロニクス ジャパンの全面的な協力のもと、同社製AED50台をタクシーアプリ・ヘイローを採用するタクシー会社有志各社・組合の車両に搭載し、ヘイローアプリのAED呼び出し機能をオンにすることで、AEDが必要となった時に近くのAED搭載タクシーの所在を容易に確認し、呼び寄せることの有効性を確認する実証実験を、7月1日(予定)より2か月間実施する。タクシーは24時間365日稼働している唯一の公共交通機関であり、またオフィス街から郊外の住宅地まで走っていることから、AED設置場所の時間的地域的な偏在の問題をカバーする効果的な手段になるものと期待される。参加各社は、この実証実験を通じ、AEDの更なる効率的な配置と活用に効果的に寄与する手法の検証を行い、将来的に恒常的なサービスとして実施する検討をすすめる。
 
※1 プロジェクト参加タクシー14社・組合(社名50音順・順不同 5月22日現在)
戎交通(株)、(有)オール大阪交通、(株)スマイルタクシー、全大阪個人タクシー協同組合、ドリーム&トラストジャパン(株)、仲川交通(株)、ナニワ交通(株)、(株)南港マリン日本城タクシー(株)、(株)ファミリア交通、(株)ふれ愛交通、北港梅田ハイタク事業協同組合、ワンコイン堺(株)、ワンコイン八尾(株)
※2 一般財団法人 日本救護救急財団調べ
 
<プロジェクト実施概要>
期間:2014年7月1日~8月31日(予定)
台数:フィリップス社製AED 50台を、上記ヘイロー利用タクシー会社・組合の車両に搭載
場所:プロジェクト参加タクシー14社・組合の営業区域(大阪市域)全域
概要:医療関係者(医師、看護師、救急救命士など)のほか、AEDの利用法の講習を受けた方に対し本プロジェクトの周知を実施。
   ヘイローアプリによるAEDの呼び寄せかたをご理解頂き、万一の際にAEDを確保する一方策とする。
 

 
 
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