東芝メディカルシステムズ株式会社Healthcare@Cloud 本格運用を開始

2013.03.12

医用画像の外部保存サービスで安心・安全を提供

東芝メディカルシステムズ(株)(本社:栃木県大田原市 社長:綱川 智)は、東芝の医療クラウド「Healthcare@Cloud™」(ヘルスケア アット クラウド)の医用画像外部保存サービスの本格運用を開始した。
 
本サービスは、東芝メディカルシステムズが提供するPACS(RapideyeCore™)の電子保存および運用管理技術と東芝が持つクラウド技術を組み合わせ、アマゾン ウェブ サービス®が提供するクラウドサービスを利用し、お客様へ安心・安全な新しいソリューションを提供する。
本格運用を開始するのは、医療法人 住友別子病院(所在地:愛媛県新居浜市 理事長・院長 西本 健 http://www.sbh.gr.jp/ )である。同院には当社製320列エリアディテクターCT Aquilion ONE™ や、3テスラMRI Vantage Titan™ 3T など様々な画像診断機器が導入されており、年間に大容量の画像データが発生しいた。今回の東芝メディカルシステムズ社製PACSの導入とともに外部保存サービスを開始することにより、様々な検査機器から発生する画像データを外部のデータセンターに格納し、安全に管理することが可能になる。
 
放射線部 加藤部長は、「東芝メディカルシステムズに対しては、国産メーカとして医用に関するトータルソリューションを実現し得る唯一のベンダーとして期待しています。大きな目標のひとつである『災害に対する備え』に対しては仕組みを整えることができました。今後は、電子カルテ・PACS・RISを扇の要として、各モダリティを統一化し、無駄のないトータルソリューションを目指して頂きたいと願っています」とクラウド型システムの発展と普及への期待を語っている。
 
今回運用を開始した外部保存サービスを東芝の医療クラウドの第一弾として、今後は、病院間連携や、病診連携、遠隔読影といったクラウドサービスで保存データの更なる利活用を目指す。
 
医用画像外部保存サービスの特長
医療機関として保管が義務付けられている診療データ(画像)を、安全な場所に保管することにより、災害時やシステムトラブルなどで院内に保管している画像データが消失しても速やかに復元できることから、患者さんへの質の高い医療サービスを継続できる。
(1) 医用画像を安全に保管するため冗長に構成していた、ストレージ機器が不要になり、その導入コストやランニングコストが削減できるとともに、省スペース化やエネルギーの消費抑制もできエコロジーな環境を実現できる。
(2) RapideyeCore™のスマートプリフェッチ機能(注1)によりデータセンターに格納した過去画像をすばやく取り出すことで、データセンターを意識しないシームレスなフィルムレス運用を実現できる。
 
医療情報の原本保存への取り組み
医療機関および患者さんの安心・安全を確保するために、個人の医療情報を外部保存する上で安全性が非常に重要である。本サービスは厚生労働省、経済産業省、総務省のガイドラインに対応しており、国内データセンターの利用、診療情報の保存性確保、個人情報漏えい防止等を実現するための様々な技術的対策およびISO27001/ISMSに基づいた運用管理を実施することで、医用画像の原本保存を可能としている。
 
 
注1 RapideyeCore™のスマートプリフェッチ機能:PACSでの読影には長期の過去画像が必要なユースケースがあるため、検査オーダーの発行時点または画像発生時点などをトリガとして読影前にデータセンターから自動的に画像を準備する機能を搭載している。
 
 

 
 
※アマゾン ウェブ サービスは、Amazon.com,Inc.またはその関連会社の米国およびその他の国における登録商標です。
※Healthcare@Cloud、RapideyeCore、Aquilion ONE、Vantage Titan、Made for Lifeは東芝メディカルシステムズの商標です。
 
●お問い合わせ先
東芝メディカルシステムズ株式会社 広報室
TEL:0287-26-5100
URL:http://www.toshiba-medical.co.jp/