東芝メディカルシステムズ、プラットフォーム「M-Power」を機能強化した新1.5テスラMRI装置「Vantage Titan」を発売開始

2012.04.14

-患者にやさしいMRI検査を提供-

 東芝メディカルシステムズ(株)(本社:栃木県大田原市 社長:綱川 智)は、新機能を搭載し、デザインを一新させた1.5テスラMRI装置「Vantage Titan」(ヴァンテージ タイタン)の販売を開始する。
 新システムでは東芝MRIのプラットフォームである「M-Power」の機能強化を行い、検査効率の向上をはかった。特に今回採用する心臓領域の新しいアプリケーション「CardioLine」は、心臓MRI検査での検査ワークフローを改善するとともに、被験者の負担を軽減する。
●開発の背景
 MR装置は、X線の被ばくがなく、任意の断面を撮像することが可能である。また、造影剤を用いず血管や膵管、胆管などの任意の管腔も描出できる非造影MR検査など、非侵襲的な検査も可能とするので、子供から高齢者まで患者にやさしい検査を提供できる。
 しかし一方で、検査中の騒音や狭い検査空間、長い検査時間など、検査環境における患者に対する心身の負担が問題となり、よりいっそうの改善が求められていた。
そこで同社は、多くの患者さんによりやさしいMRI検査を提供し、同時に高精細画像へのニーズにも応えるため新たな装置デザイン・新機能によるMR装置開発した。

●新製品の特長
・「CardioLine」で心臓MRI検査をより身近に
 「CardioLine」は心臓MRI検査の最初に行われる基準断面の煩雑な位置決め作業が解消し、検査時間の短縮が可能となり、心臓領域での検査ワークフローを改善するとともに、被験者の負担を軽減する
・71センチの開口径と静音化技術「Pianissimo」を継承
 Vantage Titanシリーズとして3テスラに続く1.5テスラのラインナップとなる同システムは、架台開口径を71cmのオープンボアの設計となっている。これにより従来の65㎝の開口経と比べ、検査空間が134%広くなり、検査が困難であった体の大きな人や腰の曲がった人、仰向け姿勢の困難な人など様々な患者の検査が可能となる。また、新架台にも静音化技術Pianissimoを採用し、検査時の騒音を聴感で最大90%静音化させている。
・新デザインを採用
 装置外観デザインを一新し、光を用いた癒し、やすらぎの演出により人(患者)と人(医師/技師)の コミュニケーション、人(患者、医師/技師)と装置、 環境の関係をよりスムーズにしスループットの向上と快適に検査が受けられるよう検査室環境の演出を行った。
・「エコモード」搭載
 従来システムでは待機状態においても、安定稼働のため一部の電源がONになったままであった。本システムでは安定稼働を維持しながら電源OFFの範囲を拡大する「エコモード」を搭載した。エコモードにより、年間15,500kw/hの消費電力が削減される。これは一般家庭4.2軒分の年間消費電力に匹敵する。

●販売名及び医療機器製造販売認証番号
「Vantage Titan」:東芝MRI Vantage Titan MRT-2004 (221ADBZX00094000)

●お問い合わせ
東芝メディカルシステムズ(株)
広報室
TEL:0287-26-5100
URL:http://www.toshiba-medical.co.jp/