シーメンス・ジャパン、社会医療法人博愛会相良病院と女性医療センター設立・運営に関するパートナーシップ締結を発表

2015.05.22

シーメンス・ジャパン、社会医療法人博愛会相良病院と女性医療センター設立・運営に関するパートナーシップ締結を発表

織畠潤一氏(同社代表取締役社長兼CEOヘルスケアリージョンリード)
渡邉隆史氏(同社執行役員ヘルスケアグループイメージング&セラピー事業本部中部・西日本営業本部長)
相良吉昭氏(社会医療法人博愛会相良病院理事長)
 シーメンス・ジャパン(株)は2015年5月14日、本社(東京都品川区)にて、社会医療法人博愛会相良病院との最先端の乳がん医療を提供する新病院設立に伴うパートナーシップを締結すると発表した。
 まず始めに織畠潤一氏(同社代表取締役社長兼CEOヘルスケアリージョンリード)は、同社ヘルスケア事業について説明。売上は117億ユーロ。地域別ではアジア・オセアニアは27%で高い成長率を誇る。これまでのイノベーションの歴史にも触れ、トモシンセシス対応マンモグラフィや超音波自動ボリュームスキャナなど女性に特化した装置の開発も行ってきたことを強調。今回のパートナーシップ締結について「とても意義のあることで光栄に思っている」と締めくくった。
 続いて渡邉隆史氏(同社執行役員ヘルスケアグループイメージング&セラピー事業本部中部・西日本営業本部長)はパートナーシップ契約の概要を説明。同社は2015年4月18日に女性医療センターの設立・運営に関するパートナーシップを締結。その内容は新病院事業計画に設立・運営に対するコンサルテーションや画像診断、治療などに関する先進的な医療機器の提供だ。また女性医療のロールモデル及びブランドの確立も掲げ、女性医療に関するグローバルでの知識の交流、研究奨励などを全面的に支持する。今回のパートナーシップ契約は「先進的な女性医療のロールモデルを日本で創り上げ、そして女性医療におけるリーディングカンパニーとして地位を確立し、企業価値を高める」と今後の展望を語った。
 最後に相良吉昭氏(社会医療法人博愛会相良病院理事長)は、現在女性医療を展開している4つの医療施設概要や今後建設される新病院の計画について説明した。同法人は、治療が受けにくい離島やへき地への医師を派遣、乳腺外来を行っている。鹿児島県内では乳腺診療の約8割の治療を行い高度な集学的治療及びケアを提供。また2014年8月には全国初特定領域がん診療連携拠点病院に認定、翌年4月には医療法人ブレストピア(宮崎)と業務提携することで、グループ全体での乳がん手術症例数は全国第2位となった。より高い専門性・対応力で女性医療に取り組んでいる。日本のみならず全ての女性の健康に繋がるよう、新病院を建設することで日本発世界最高水準の女性医療の提供、ロールモデルの確立を目指す。
 新病院は地上10階建てと地下7階建てのツインビルで構成され、総面積は17,600㎡、80床を有し、女性医療の場として地元住民や専門家が集うことができる共有スペースの設置など、地域活性化の場となることも目指している。竣工予定は2018年8月。
会場の風景