JVCケンウッド、新事業プロフェッショナルシステムセグメントに関する説明会を開催

2013.09.09
相神一裕氏
鈴木 昭氏
村岡 治氏
会場風景

 (株)JVCケンウッドは9月5日、東京ステーションコンファレス(東京都千代田区)にて、新事業グループ「プロフェッショナルシステムセグメント」に関する説明会を行った。
 はじめに相神一裕氏(取締役兼 執行役員専務)からJVCケンウッドの事業概要が述べられた。相神氏は「今後はBtoB部門での売上構成比を現在の40%から50%に増やし、安定した収益基盤を作る。成長余地の大きい新興国市場で事業拡大を目指していく」と意気込みを語った。
 次に鈴木 昭氏(執行役員常務兼コミュニケーションズ事業部長)より、コミュニケーション事業部についての説明がなされた。同事業部では今期の取り組みとして、アジア地区無線機生産拠点において製造コストや物流の問題点を見直し、最適化の立案と実行を行っている。また、多様な通信プロトコルに対応した商品の効率的開発を目指し、ハード・ソフトの共通プラットホームの開発の推進や、コンカレント開発による開発期間短縮を行い商品投入の前倒しを行う予定だ。
 最後に村岡 治氏(業務執行役員兼プロフェッショナル&ヘルスケア事業部長)が、プロフェッショナル&ヘルスケア事業部について話した。同事業部では、医用モニターを核としたヘルスケア分野のビジネスを拡大する。医療関係の納入実績としては、盛岡赤十字病院にデジタルワイヤレスインターカムの納入に加え、国内画像診断モニター市場ではEIZO(ナナオ)に次ぎ第2位のシェアを誇っている。村岡氏は今後の取り組みとして、「ものづくり重視から付加価値創造型ビジネスへとスタンスを変え、医療分野を一つの柱にするためにヘルスケア事業を積極的に展開する」と述べた。
 同社では旧東特長岡子会社化に伴い、医療用ディスプレイ生産に関しては動画映像表示技術と高精細静止画技術の融合、相互の販路の利用や、JVCケンウッド長岡として「多品種・少量・短納期」生産能力の活用が見込める。また、既存市場の深堀と、隣接市場への事業展開も図っていく。
説明会の会場には、それぞれの分野の実機が並び来場者の注目を集めていた。