GEヘルスケア・ジャパン、情報発信スペース「Edison Spirit」オープニング式典と本社工場ツアーを開催

2012.10.24
ジョン・ディニーン氏
荻原弘次氏
川上 潤氏
村田博隆氏

 GEヘルスケア・ジャパン(株)(本社:東京都日野市、社長:川上 潤)は10月22日、同本社にて情報発信スペース「Edison Spirit」開設に伴うオープニング式典と、本社工場ツアーを開催した。
 「Edison Spirit」オープニング式典ではまず、ジョン・ディニーン氏(GEヘルスケアプレジデント兼CEO)が登壇し、「本式典は日本で培ってきた30年という年月を大切にしつつも、次なる30年の成功にもつなげていくことを見据えた素晴らしい機会だ。GEヘルスケア・ジャパンには革新的な製品開発や高齢化社会におけるソリューションなどで世界をリードしていくという役割があり、今後の躍進にも大きな期待を寄せている」と語った。
 次に荻原弘次氏(日野市企画本部長)が馬場弘融(日野市長)のコメントを代読し、「同社の製品が浸透し、活用されることで地域医療の充実が期待できる。今後も、共に市民の健康増進に貢献していきたい」と語った。
 最後に川上 潤氏(同社代表取締役社長兼CEO)が登壇し、「弊社のコンセプトは2つあり、1つ目は“世界に必要なものを作る”という、“これまで”我々が大切にしてきた創業者トーマス・エジソンの精神である。2つ目は、医療分野において“これから”必要なものを作る、という未来へのビジョンである。“これまで”と“これから”をシンクロナイズドし、次世代への情報発信スペースとなっているのが「Edison Spirit」である。「Edison Spirit」のある本社を中心として、今後もヘルシーマジネーションやSilver to Gold戦略に取り組み、患者様のために最善を尽くす、という当社の理念を追求していきたい」と述べた。
 「Edison Spirit」はジェスチャー認識システム「kinect」や、タブレット端末といった先進デジタルシステムを活用した情報発信スペース。1世紀を超えるGEのイノベーションの歴史やテクノロジーなどを、来訪者が自ら追体験できる仕組みとなっている。同式典ではデモンストレーションも行われ、「kinect」で同システムをジェスチャーで操作する様子が公開された。
 同式典では、メディア向けに同社工場見学ツアーも開催された。工場見学の前に村田博隆氏(同社執行役員・製造本部長)から日野本社工場の概要説明があり、日本でのモノ作りは非常に重要であるとした上で、その理由を「日本は診療放射線技師のレベルが高く、画像を見る目も高いため、要求も高くなる。ハイレベルな日本で満足してもらえる製品を作ることができれば、世界中のどこでも通用する製品を作ることができる」と述べた。同工場では、年間、CT約600台、MRI約150台、プローブ約22000本(GE社の約4割)を製造している。
 工場見学では、CTガントリーラインとMRラインが公開された。
 同社工場では、現場からの声を反映させた工夫が所々になされており、在庫の見える化、部品へのアクセスの簡易性の追求、進捗管理板、完成した製品をバラすなどの作業効率向上が絶え間なくはかられている。CTガントリーのラインはメインとサブにわかれており、作業者の声を取り入れたラインで、完成までの時間は1台につき5時間となっている。また、重量物の多い工場において、女性でも働ける工夫がされており、女性従業員のきめ細かい視点も活かされているという。

Edison Spirit
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本社工場内の様子
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