【JRC2012スペシャルレポート】「その7 第71回日本医学放射線学会3日目」米虫 敦先生(関西医科大学放射線科)より

米虫 敦先生(関西医科大学放射線科)より、JRC2012の速報をいただきました!

第71回日本医学放射線学会も土曜日となり、いよいよ3日目。そろそろ疲れが出始める頃である。
「合同特別講演2:東日本大震災からの教訓」では、東北大学の高瀬 圭先生、岩手医科大学の江原 茂先生、福島県立医科大学の宍戸文男先生、山下俊一先生の講演を聴くことができた。高瀬先生、江原先生、宍戸先生の講演では、震災直後からの混乱した医療現場の様子と対応を生々しく報告していただけた。山下先生の講演では、チェルノブイリ事故の記録と今回の福島第一原発事故の状況とを対比させながら、被ばくの状況とその対応について詳しく教えていただくことができた。
「研修医セミナー1:IVR」では、東海大学の小泉 淳先生、慶応大学の中塚誠之先生、聖マリアンナ医大の荒井保典先生が、IVRの魅力について余すことなく講演をされていた。小泉先生の講演は「救急領域のダイナミックなIVR」とうことで、数多くの症例の動画をテンポ良く紹介し、講演自体も非常にダイナミックな内容であった。中塚先生の講演は「キミの困ったを解決。こんなに役立つIVR」ということで、体内異物や穿刺部仮性瘤、膿瘍や胆道合併症など、研修医が実臨床で「困った」となる状況に対して、IVR医が対応していく様子を、落ち着いた雰囲気で解説された。荒井保典先生は前2人の超ベテラン演者に比して、かなり若手のIVR医であるが「僕らには、まだできることがある。緩和領域のIVR」と銘打った講演は堂に入ったものであった。オンコロジー領域のIVRを幅広く概説し、癌治療におけるIVR医の存在感を強くアピールしたものであった。
「招聘講演2:Interventional Radiology in Asia: APSCVIR Experience」では、Soul National UniversityのJae Hyung Park先生が講演をされた。Park先生は、アジアにおけるIVRの現況を報告された後に、「我々は3Esの弱点を持っている。3Esとは Economy, Evidence, and Englishのことである。アジアのIVR医は3Esの弱点を何とかしなければいけない」という主旨の講演をされた。その後の質疑応答で防衛医科大学の堀川雅弘先生は3Esの弱点に対して”BUT, I would say, we have strong points of 3Ts; Technique, Talent, and Team work!!”と華麗に言葉を返したのが非常に印象的であった。堀川先生は、現在、とびっきりの新進気鋭の若手IVR医である。今後の堀川先生の活躍が注目である。
「イメージインタープリテーションセッション」については、下野太郎先生の軽妙な司会が印象的であったが、筆者は読影については専門的な知識が乏しいため、内容についての詳細な報告は差し控えておこうと思う。

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