【JRC2012スペシャルレポート】その2 学会初日が終了。今年の学会の特徴は?? 米虫 敦先生(関西医科大学放射線科)より
米虫 敦先生(関西医科大学放射線科)よりJRC2012の速報をいただきました!

2012.04.13
 昨年の日本医学放射線学会総会は、震災の影響でパシフィコ横浜での開催が中止となり、Web開催となった。パシフィコ横浜での日本医学放射線学会の開催は2年ぶりとなる。この記事では、日医放総会の初日を終えて、いくつか気がついた点を報告する。

1.一般演題(口演)のスライドは英語表記
 今年の総会での新しい試みとして筆頭に上がることが、一般演題(口演)スライドの英語表記である。これは学会の国際化への第一歩として大きな意味のあることだと考えられる。
 しかしながら、英語表記スライドを用いて日本語で発表するのは、発表者と聴衆の両方に予想外な負担がかかっていた様子である。「セッションを限定して、英語表記スライド、英語で発表というスタイルも良かったのではないか?」と会場のあちこちで意見が囁かれていたようである。
 一般演題(口演)以外のセッションでは、従来通り日本語のスライドである。

図1 第71回日本医学放射線学会総会の第1日目が終了した。
2.第71回日本医学放射線学会総会Congress Preview(学会新聞)の発行
 海外の学会などに行くと、学会の見どころなどが掲載されている学会新聞を会場のあちこちで配っているのを見ることが多い。
 今回、「第71回日本医学放射線学会総会Congress Preview」という名称の学会新聞が発行されており、会場のあちこちで配られていた。これは私の知る限り、日本医学放射線学会では初の試みである。内容は、学会期間中に開催される注目イベントや講演、シンポジウムなどの情報が満載であった。

図2:会場のあちこちで配られている
「第71回日本医学放射線学会総会Congress Preview」。
学会の見どころ情報が満載の学会新聞である。