Optima MR360 Advance/静音化シーケンスSilent Scan

RSNA2012 Report:
2012.11.28

 Optima MR360 Advanceは1.5T MRIの最新機種(FDA、薬事未承認)。Optima MR450の技術を踏襲しており、日本の技術者も本装置開発に大きく関わっている。寝台が50cmまで下げられる点など、患者さんにやさしい検査を実現するための工夫を多く盛り込んでいる。
 

 
 同社のMRIにおける大きなトピックスとしては、MRI検査時の大きな音を発生させない特別なシーケンス「Silent Scan」の公開がある。本シーケンスは技術展示(WIP)であり、搭載機種は未定。RSNA2012におけるライブデモンストレーションは、Optima MR450を用い行われていた。通常のMRI検査では90db程度の騒音が発生するが、Silent Scanであれば約75dbと、非稼働時の音量とほぼ同じ。従来シーケンスと比較しても、画質、検査時間ともに同等とのこと。
 

 
 このほか、癌の骨転移の疼痛緩和におけるFUS(MRIガイド下集束超音波治療)用の寝台「InSightec」が展示されていた(FDA取得。国内薬事未承認)。テーブルは着脱可能で、MRI装置の種類は問わず活用することができる。