TRILLIUM OVAL

RSNA2012 Report:
2012.11.27

 同社ブースでは、3T MRI「TRILLIUM OVAL」が参考展示されている(FDA未承認、国内薬事未承認)。TRILLIUM OVALに搭載された4ch-4port RF照射コイル「OVAL Drive RF」(FDA未承認、薬事未承認)は、3T特有のRF照射不均一を解消してくれる。また、振幅/強度をchごとに独立制御可能となっている。B1 mapの取得は3秒scanにて実現可能だ。
 

3T MRI「TRILLIUM OVAL」

 
 OVAL Patient Boreと名付けられたワイドボア仕様。単純な円形ではなく、横幅74cmの楕円形となっており、検査を受ける患者の閉所に対する不安感を解消してくれる。
 また、四肢関節など、これまでは磁場中心での撮像に不向きであった箇所でも、広いボア開口により磁場中心撮像が可能になった。体幹部ではSpineコイルの巻き付け機構などが搭載され、SNRの向上を図っている。
 

横幅74cm以上のオープンボア設計

 
 ガントリモニタには、患者情報や心電同期を表示できる。これにより、患者のとり違いのリスクなどを大幅に減らせる。
 

ガントリモニタに表示された心電同期

 
 同社オリジナルのアプリケーションも豊富なラインアップとなっている。
 「MR Plaque Image」は、カラーマップで性状診断を行うもの。同社独自のRADARを応用。非同期で撮像できるため、最適TR/TEの設定にて良好なコントラストを実現できる。また、VRFA技術の「isoFSE」によるプラークの3D撮像によって広がりも確認できる。
 「ワンボタンMRS・CSI」を使用すれば、計測前の調整を装置側にて自動で行ってくれるため、ユーザは結果を確認するだけでよい。解析には定評のあるLCmodeを使用し、MRコンソール上で可能となる。代謝物のラベリングも自動で行ってくれる。