【RSNA2011スペシャルレポート!】On-Site Report!:山本修司先生(株式会社リジット)より

山本修司先生(株式会社リジット)より現地速報をいただきました!

2011.12.01

On-Site Report! RSNA2011 全体について
株式会社リジット
山本修司

2011年のキーワードは、実臨床のワークフローの忠実な実現と自動化および評価レポーティングシステムの充実。技術的な機能追求からヒューマンナレッジサポートシステムへ移行。技術テクノロジーから統合型ヒューマンナレッジワークフローへ。

 今年は、マルチモダリティ、マルチタイムポイント、全自動による統合型ヒューマンナレッジワークフローがウリだ(私が勝手につけた造語ですが・・・)。
 サーバサイドの各種画像処理アプリケーションをセンタライズして自動で血管抽出、臓器や病巣抽出などを高速、シームレスに動作させるネットワーク型学習システムがRSNA2011から成熟している。
 ハンギングプロトコルも充実しており、ユーザ側でアプリケーションに応じて環境設定できる。基本的にマルチポイントなので、異なる日にちに異なる検査をしても、自動的に同期表示して、CT、MRI、PETを最適な臨床パラメータで同期表示してくれる。また、この数十年間蓄積してきた医用画像のティーティングファイルを、学習辞書として巨大データベースにリンクし電子カルテやDICOM-Viewerで閲覧するシステムも、クラウドという受け皿だけではなく、その内容物も充実してきた。今年は、単発の新しい機器、例えば、iPadやiPhone、アンドロイドなどを用いたプレゼンは、予想通り沈静化している。これは、上記、一つの機器づくりやテクノロジーだけではなく、統合型のワークフローの中では、希薄な単発製品である所以なのであろう。
 また、今年のRSNAについて有識者との意見交換でも、マルチ診療科、マルチモダリティの有効活用、クラウドの鎮静化、iPadの沈静化、マルチポイントの有効活用(過去画像の有効利用)、自動化がキーワードとなり、ほぼ意見が一致した。
 日本は、専門家の育成がウリであり、これは病院の中で一つの領域で優秀な兵隊を鍛えるいわゆる“歩兵隊の育成”だけに他ならない。これでは、次世代のリーダーを育成できる基盤も希薄となり、日本医療の将来の明るい未来はない。
 今後の課題として、さまざまな領域の深い専門的知識をもった上でこの統合型ヒューマンナレッジワークフローを理解し、さまざまな複雑な変化をスマートに統合できる人材育成が、次の世代で成功つかむキーポイントになるであろう。

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