バルコ、One Barco Open House 2023を開催
~最新の医用画像診断ディスプレイを展示~

2023.07.21

 バルコ株式会社(以下、バルコ)は、2023年7月6日~7月7日の2日間に渡り、InfoComm2023(2023年6月14日~6月15日、場所:米国・フロリダ州オーランド)で出展された製品やソリューションを中心に、「One Barco Open House 2023」と題した内覧会をバルコ本社(東京都大田区平和島)で開催した。

 加藤浩典氏(バルコ株式会社代表取締役社長)は、「手術向けのソリューションとして手術の映像を低遅延で送るIPビデオソリューションや、これらをクラウド型で管理し配信するソリューションに取り組んでいる。また、診断用ディスプレイについては、確実な診断を可能にするためのディスプレイを開発してきた。病理領域では、デジタル化に伴い病理専用ディスプレイを開発した。従来、顕微鏡を用いていた手法から、現在ではスキャナーを用いて画像化およびそれらを配信することが可能となり、病理医が少ない現場でも活躍するだろう」と述べた。

加藤浩典氏(バルコ株式会社 代表取締役社長)

Nio Color 2MP(MDNC-2521)/3MP(MDNC-3521)

 今回展示された新製品、放射線画像診断ディスプレイ「Nio Color 2MP(MDNC-2521)/3MP(MDNC-3521)」は、高解像度・高輝度なPACS向けディスプレイであり、高コントラスト(2,000:1)、キャリブレーション推奨輝度が600cd/m2と、クラス最高水準である。遠隔モニタリングにも対応しており、バルコ従来機種と比較しベゼルデザインのスリム化により2画面使用時には省スペースと見やすさの両立を実現している。

Nio Color 2MP(MDNC-2521)/3MP(MDNC-3521)

Nio Fusion 12MP(MDNC-12130)

 「Nio Fusion 12MP(MDNC-12130)」は、日本乳がん検診精度管理中央機構により適合モニタとしての認定を受けた30.9インチのワイド画面のディスプレイである。Fusionコンセプトを継承し、多様なモダリティ画像を1画面で表示することができる。2台のワークステーションからの出力の切り替えを、KVM(キーボード、ビデオ、マウス)の統合により、すばやく表示させることも可能。また、2D/3Dともに明るく滑らかな画像を細部まで表示することで、読影スピード向上を実現した。さらに、静止画像や動画・PACS画像・乳房画像に対応するなど、導入することで読影作業の効率化や運用コストの節約につながる。

Nio Fusion 12MP(MDNC-12130)

MDPC-8127

 バルコ初のデジタルパソロジー向けディスプレイ「MDPC-8127」は、8メガピクセルの超高解像度により拡大しても鮮明な画像表示を可能にし、10億7,000万色のカラー表示で豊かな画質と信頼性の高い色品質を提供する。さらに、タッチパットが標準装備され細かい動作を指1本で操作することができる。バルコ専用のMXRTグラフィックボードを使用し便利ツールを活用することで、特定領域を詳細に描写でき、他ディスプレイやプロジェクターに画像を投影するなど、操作の幅が飛躍的に上昇する。

MDPC-8127