サクラファインテックジャパン株式会社、術中迅速病理診断の精度向上のためのソリューションを提供 迅速免疫染色に用いる自動染色装置「ヒスト·テック® ラピート® Auto」 を発売

2022.04.07

 病理検査機器·器材のトータルサプライヤー、サクラファインテックジャパン株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長兼CEO:石塚悟)は、自動染色装置 「ヒストテック® ラピート®Auto (以下、ラピート Auto)」を4月15日に発売する。 ラピート Auto は、 秋田エプソン株式会社(本社:秋田県湯沢市、代表取締役社長:遠藤正敏)との共同開発で、製造も同社が行う。

 ラピートAutoは、2014年に当社が発売した電界撹押染色装置「ヒストテック®R-IHC®(愛称: ラピート)」の後継機となる自動染色装置。ラピートと同様、秋田県産業技術センターと秋田大学医学部が開発した電界撹拝技術を、術中迅速病理診断に用いる医療機器に応用したもの。

 術中迅速病理診断とは、がんの外科手術中に、腫癌の良·悪性の判断や病変部が完全に取り除かれたかどうか、転移がないか等を診断するもの。切除した組織を急速に凍結して固め、薄くスライスした病理標本を作製し、HE染色したものを病理医が顕微鏡で観察して診断を行うが、手術中という限られた時間内に早く正確な診断を行うことが求められる。

 この電界撹押技術により、ラピートは免疫組織化学染色の処理時間の短縮 (150分から30分)を実現した。さらにラピート Auto では染色プロセスを自動化し、作業工数削減や負担軽減に貢献しする。ラピートAutoの活用により、HE 染色による形態学的情報に加え、免疫組織染色による機能的情報も得ることで術中迅速病理診断の精度向上が期待でき、再手術の回避や早期診断·治療は患者さまの負担軽減にもつながる。 具体的には、脳腫癌の悪性度診断·鑑別診断(手術 治療等)や、 肺腫癌の鑑別診断(原発か転移性か)などの研究が進行しており、臨床における活用が見込まれている。

 サクラファインテックジャパンは、“がん診断を進展させる”というミッションにグローバルで取り組み、世界150カ国以上の医療機関や研究機関にソリューションを提供している。秋田県の医工連携事業の成果により生まれたラピートAutoは、がん診断の進展に大きく貢献する可能性を持つ製品であり、これを全国の病理診断の現場に広め導入することは当社の使命と考え、この医工連携事業に参画している。なお、本製品は4月14日~16日に開催される 「第 111回日本病理学会総会」で展示予定。

 サクラファインテックジャパンは病理のトータルソリューションプロバイダーとして、病理標本作製のための最適な製品、試薬、サービスをフルパッケージで提供する。

■商品概要

一般的名称:自動染色装置

販売名:ヒストテック® ラピート®Auto

発売日:2022年4月15日

希望販売価格:8,900,000円

本体寸法:幅 560mm×奥行 700mm×高さ 830mm

本体重量:本体部分 約 88kg·コンプレッサー約 8kg

使用目的:術中迅速病理診断における迅速免疫染色(免疫組織化学染色)

発売地域:日本

秋田エプソン株式会社について

 秋田エプソン株式会社は、セイコーエプソン株式会社のグループ会社で、腕時計製造で培った省エネルギー小型化·高精度を実現する「省小精の技術」をベースに、インクジェットプリンター用ヘッドおよびウエアラブル機器の製造組み立てに加え、超精密金型設計から製造、自動化ラインの設計開発などで高い評価をいただいている。

本装置の開発製造には秋田県の産学官連携事業として参加し、さらなる地域の発展と豊かな社会への貢献を目指している。

【サクラファインテックジャパン株式会社について】

 サクラファインテックジャパン株式会社は、サクラグローバルホールディング株式会社(代表取締役会長: 松本謙ー)の傘下企業で、病理学的検査における機器、消耗品、試薬の専門メーカーです。医療における検査の中でも、最終診断といわれる重要な役割を担う病理学的検査において、さまざまな貢献を実現している。

2022年4月6日

本件に関するお問い合わせ 資料請求は、下記にて

サクラファインテックジャパン株式会社

マーケティング本部 MTP 推進室 担当:応治 比呂美

東京都中央区日本橋浜町 2-31-1 浜町センタービル

TEL : 03-5643-2632

FAX : 03-5643-3381

e-mail : h.oji@sakura-finetek.com