アボットメディカルジャパン
「今大きく変わりつつある心房細動治療の最前線」セミナーを開催
-根治を目指したカテーテルアブレーション治療-

2022.03.01

 アボットメディカルジャパン合同会社(以下、アボットメディカルジャパン)は2022年2月25日(金)に「今大きく変わりつつある心房細動治療の最前線」プレスセミナーをオンラインで開催した。今回のセミナーは、アボットメディカルジャパンより心房細動を中心とした不整脈に対するカテーテルアブレーション治療で使用する3Dマッピングシステム「EnSite™X EPシステム」の発売にともない行われた。

アブレーション治療の第一人者である平尾見三氏(AOI国際病院 不整脈先端治療センター長)により、心房細動とアブレーション治療の基礎から最先端の治療についての講演とシミュレーションライブを行った。

平尾見三氏

まず、社会問題としての心房細動について、脳卒中や認知症への予防、早期発見のためにAIなどを活用したウェアラブル機器の有用性を解説し、先端技術を駆使した根治治療の必要性と社会からの期待を語った。

 さらに、新しいマッピングシステムである「EnSite™X EPシステム」の特長として平尾氏は、「キャンセリング機能をつかったクリアな波形、2つの磁場ナビゲーションを使用した正確性の向上、より高密度の電位の波高と興奮方向と速度の把握が可能となる」と説明した。

最後に、今後への期待として、「あらゆる不整脈をアブレーションで根治していきたい。そのため、安全性が高く、根治ができるアブレーションを目指し、取り扱いが簡単で短時間で終了するアブレーションをサポートするシステムとして、従来の機器では不明瞭であった部分が精密な分析により解析できるようになることを期待する」と平尾氏は結んだ。