キヤノンメディカル、デンマークの医療機器メーカー「NORDISK RØNTGEN TEKNIK A/S」を買収 グローバルなX線事業を強化

2022.03.01

キヤノンメディカルシステムズ株式会社

 キヤノンメディカルシステムズ株式会社(本社︓栃木県大田原市 社長︓瀧口 登志夫 以下、キヤノンメディカル)は、X線診断装置の開発製造に高い技術力を持ち北欧デンマークに拠点を置くNORDISK RØNTGEN TEKNIK A/S(ノルディスク レントゲン テクニック 以下、NRT社)の株式を取得する契約を締結し、必要な承認手続きを経て買収を完了した。本買収により、キヤノンメディカルは多目的X線透視装置と高級X線一般撮影装置に関する技術及び欧州の機器開発製造拠点を迎え入れることになる。

 NRT社は、多目的X線透視装置とX線一般撮影装置の開発製造に関する高い技術を保有し、前身会社の事業着手より45年の歴史があるデンマークの医療機器会社。特に高級セグメントに特化した製品ラインアップを強みとしており、欧州主要国を中心に事業を展開している。NRT社は当面社名の変更は行わず、NRTのブランドは維持する。

 当社は国産初のX線管の開発に事業の端を発し、世界150以上の国や地域にX線透視装置やX線一般撮影装置等、普及機から高級機まで幅広いX線装置のラインアップを提供している。NRT社が培ってきた欧州顧客に密着したニーズ把握、医療法規対応含めた技術とノウハウを取得し、さらに顧客満足度の高いキヤノンX線製品をお届けすることで医療へ貢献していく。

 NRT社のMogens Ravn CEOは、“キヤノングループの一員となり、当社の高い技術をグローバルな市場に提供することで、世界の医療に貢献できることをとても楽しみにしています。”と、語っている。キヤノンメディカル社長の瀧口は、“NRT社の高級セグメントを当社のラインアップに加えることで、お客様にこれまでにない魅力的な製品を提供することができます。さらに将来的にはNRT社の高い技術力とのシナジーを発揮してキヤノンX線装置にさらなる価値をもたらすものと期待しています。”と語っている。

 今後は、まずは欧米を中心とした海外市場を中心にNRT社の製品を提供し、将来的にはNRT社の技術を取り入れた革新的な高級X線機器を開発し、グローバルに製品を提供していく。

【NORDISK RØNTGEN TEKNIK A/Sについて】

社名(web)NORDISK RØNTGEN TEKNIK A/S(https://nrtxray.com/)
CEOMogens Ravn
事業内容X線透視装置とX線一般撮影装置の開発製造
設立年2001年
本社所在地デンマーク オーフス
従業員数約 40名

以上

【キヤノンメディカルシステムズについて】

 当社は、疾病の早期診断、早期治療のためCT、MRI、超音波診断装置、X線診断装置などの画像診断装置や体外診断装置、ヘルスケアITソリューションを開発、製造し、世界150以上の国や地域に提供していく。当社の経営スローガンである「Made for Life」(患者さんのために、あなたのために、そしてともに歩むために)のもと、病院経営に貢献し、患者さんに優しい医療システム・サービスをお届けし、これからも変わらず医療に貢献していく。

キヤノンメディカルシステムズ株式会社 ホームページ:https://jp.medical.canon/

【地球環境への取り組み】

 当社は、より良い地球環境の実現のため、開発、調達、製造、販売、サービス、廃棄段階まで一貫して環境への影響に配慮した医療機器・システムを提供している。地球温暖化防止をはじめとし、医療放射線被ばくの低減、資源有効活用、化学物質の管理など推進し、地球との共生や豊かな価値の創造のために環境保全に取り組む。

キヤノンメディカルシステムズ株式会社 環境活動https://jp.medical.canon/about/environment

【NORDISK RØNTGEN TEKNIK A/Sについて】

 NRTは、医療用X線診断システムの開発、製造、販売を行う会社。デンマーク国オーフスを拠点とし、革新的なソリューションとパイオニア精神で、使い勝手のよい、フレキシブルで品質が高い製品実現に取り組み、1970年代初頭から3500台以上のX線装置を世界中の1500施設以上のお客様にお届けしていく。NRTは、技術、効率の両面から医療放射線分野を支えるため、たゆまぬ努力を続けている。

Made for Lifeはキヤノンメディカルシステムズ株式会社の商標です。

2022年3月1日

本資料に関するお問い合わせ先

キヤノンメディカルシステムズ株式会社 広報室 江野 TEL:0287-26-5100