GEヘルスケアファーマ、太陽ファルマテックと画像診断に使用する造影剤製造委受託契約を締結3月3日より本格稼働

2022.02.25

 画像診断技術の向上に取り組むヘルスケアカンパニー、GEヘルスケアファーマ株式会社(以下、GEヘルスケアファーマ)と医薬品製造受託事業に取り組む太陽ファルマテック株式会社(以下、太陽ファルマテック )は、画像診断に使用する造影剤*の製造委受託契約を2021年12月21日に締結した。本契約は、2022年3月3日より正式に発効し、GEヘルスケアファーマが製造販売承認を持つ造影剤*について太陽ファルマテックが製造を受託し、高槻工場にて製造を開始する。

造影剤*: オムニパーク🄬非イオン性X線用造影剤、ビジパーク🄬非イオン性等浸透圧X線用造影剤、オムニスキャン🄬線状型非イオン性MRI用造影剤、ソナゾイド🄬超音波診断用造影剤

写真は2021年12月21日に締結式の模様
右:GEヘルスケアファーマ株式会社 代表取締役社⻑兼GEヘルスケア診断薬事業部門日韓リージョンジェネラルマネジャー 若林正基
左:太陽ファルマテック株式会社 代表取締役副社長兼営業部長 大湊 卓

 GEヘルスケアファーマは、第一三共株式会社が日本において製造販売していた造影剤4製品の製造販売承認を2020年3月に承継した。GEヘルスケアファーマが属するGEヘルスケア診断薬事業部門は、医療テクノロジー・診断のイノベーターであり、世界に 50,000人の従業員を擁するGEヘルスケアの一部門である。GEヘルスケアの造影剤は130を超える国と地域で提供されている。

 今回の太陽ファルマテックとの製造委受託契約を通じて、GEヘルスケアファーマは高い信頼性を持つ国内製造拠点を確保し、日本市場への長期のコミットメントならびに安定供給の基盤を築けると考える。今後も新製品の導入などを通して画像診断におけるイノベーションを提供し、事業拡大につなげていく。

 GEヘルスケアファーマ代表取締役社⻑ 兼 GEヘルスケア診断薬事業部門日韓リージョンジェネラルマネジャーを務める若林正基は次のように述べている。

 「この度、太陽ファルマテック様と製造委受託契約を締結できたことは、画像診断におけるイノベーションを通してプレシジョン・ヘルスに貢献するという我が社のビジョンを達成するための非常に大きなマイルストーンになります。医薬品メーカーにとって高品質な製品の安定供給は生命線であり、第一三共グループ時代から長期にわたり製造技術、設備、品質管理体制を醸成されてきた太陽ファルマテック様とのパートナーシップは、我が社が高い品質要求を満たす必要がある日本市場にコミットし、盤石な事業基盤を築くための大きな財産になると考えます。GEヘルスケアファーマは画像診断に関わる医療従事者の皆様のパートナーとして、画像診断技術の向上を通して患者様の健康に貢献し続けるべく、さらなるイノベーションの導入を進めてまいります」。

 太陽ファルマテックは、母体となる高槻工場において、これまで本造影剤の製造を第一三共グループ、そして2019年10月からは太陽ホールディングス株式会社のグループ企業として継続し、製造技術及び体制を維持・発展させてきた。今回の長期に渡るGEヘルスケアファーマとの製造委受託契約は、太陽ファルマテックの受託製品の柱である注射剤製造事業を将来に渡って支え、当社事業の基盤となる重要な位置づけとなる。

 また、太陽ファルマテックは医薬品製造受託事業の成長戦略としてグローバル取引の拡大と海外への事業展開を目指しており、今回の外資系メガファーマ企業との契約締結はこの実現に向けて大きな一歩となる。本契約を通じて社内体制/技術力の一層の強化を図り、今後の事業拡大につなげていく。

 太陽ファルマテック代表取締役副社長兼営業部長の大湊 卓は次のように述べている。「この度、GEヘルスケアファーマ様と製造委受託契約を締結できたことは、国内外にて医薬品製造受託事業の拡大を目指す我が社にとって大きなステップとなりました。今回製造受託した造影剤*は、第一三共グループ時代から培ってきた製造技術、設備、及び体制を継続して有している当社高槻工場にて製造します。この契約は、GEヘルスケアファーマ様が今後目指していく画像診断の分野で技術革新を進めるためのベストかつ強力なパートナーシップとなることを確信しております。太陽ファルマテックは、今後も高品質な製品の安定供給を続けGEヘルスケアファーマ様にとって最良のパートナーであり続けるとともに、国内外製薬企業様の多様なニーズに応えるために日々研鑽し、新技術開発/導入も同時に進めてまいります」。

本件に関する問い合わせ:太陽ファルマテック株式会社 TEL 072-682-1181(代表)