ロイヤルフィリップス、インテグリティ・ヘルスケアとのヘルスインフォマティクス連携を強化

2021.12.08

遠隔医療領域における多様なソリューション開発とビジネス展開を加速

 

 ヘルステック領域のグローバルリーダーとして、ロイヤルフィリップス(本社:オランダ、アムステルダム、NYSE:PHG、AEX:PHIA、以下フィリップス)は、革新的な遠隔医療の共同開発を加速するため、日本のヘルスケアインフォマティクス・パートナーである株式会社インテグリティ・ヘルスケア(本社:東京都中央区、代表取締役会長:武藤真祐、代表取締役社長:園田愛、以下インテグリティ・ヘルスケア)との提携を拡大することを発表した。この提携によって、インテグリティ・ヘルスケアの疾患管理システムをフィリップスの在宅ケアソリューションと進化させながら、更なる統合に向けてフォーカスしていく。契約の一環として、フィリップスはインテグリティ・ヘルスケアの少数株主持分を取得した。


フィリップスとインテグリティ・ヘルスケアは、これまで在宅呼吸ケアに関わる医療従事者と患者様をつなぎ、遠隔モニタリングとオンライン診療をサポートする遠隔医療システム「eHomeCare(イー・ホームケア)呼吸管理プログラム」を共同で開発してきたが、このたびの資本提携により、コロナ禍でオンライン診療を希望される在宅患者様、通院が困難な地域や高齢者など、多様なニーズに迅速に対応していく。


eHomeCareは、遠隔モニタリング機能を有することで在宅の患者様の状態を継続して可視化する。同時に様態変化のリスクが検出された場合は、指定された先に通知。この可視化とリスクの早期検出により、医療従事者や関係者による患者の様態変化の把握が可能になるため、患者様は安心して在宅ケアを継続することができる。


eHomeCareはインテグリティ・ヘルスケアの疾患管理システム「YaDoc(ヤードック)」をベースにしたプログラムであるため、患者はアプリをダウンロードすることで、オンライン診察の提供を簡便に受けることができ、対面診察が難しい状況下においても質の高いケアの提供を継続できる。2022年には「eHomeCare呼吸管理プログラム」に「睡眠時無呼吸管理プログラム」「心不全管理プログラム」「抗がん剤服薬管理プログラム」を追加した「統合版eHomeCare」の展開を予定している。統合版eHomeCareにおいては、フィリップスが有する別のシステムや、フィリップス、インテグリティ・ヘルスケアがそれぞれ関係を有する他社のシステムとの連携も視野に入れた開発を既に進めているが、今回の資本提携により、遠隔医療領域における顧客における利便性の高い多様なプログラムの共同開発とビジネス展開を加速していく。

インテグリティ・ヘルスケアについて

株式会社インテグリティ・ヘルスケアは、「ぬくもりのある医療を、100 年先も、ずっと。」をビジョンに、人とテクノロジーの融合で、医療の未来をつくることを目指したメディカルテック企業だ。ICTの先端技術と医療ノウハウを組み合わせ、医師と患者の双方向のコミュニケーションを深めながら一層の診療の質の向上に寄与する、疾患管理システム「YaDoc(ヤードック)」を2018年に販売開始し、2020年にはオンライン診療システム「YaDoc Quick(ヤードッククイック)」、PHR(パーソナルヘルスケアレコード)管理システムの「Smart One Health」の開発を進めている。当社はこれらの活動を通じ、全ての人が安心して暮らせる社会の実現に取り組んでいる。(https://www.integrity-healthcare.co.jp/

フィリップス・ジャパンについて

フィリップス・ジャパン(旧フィリップスエレクトロニクスジャパン)は、超高齢社会を迎える日本の健康と医療の問題に貢献したいと、2019年4月1日よりフィリップス・レスピロニクス合同会社と統合し、ヘルスケア分野の変革に取り組んでいるヘルステックカンパニーである。今後、病院で使用されるフィリップスの先進医療機器やパーソナルヘルスと呼ばれるオーラルヘルスケア(電動歯ブラシ)、AED、在宅呼吸器などがクラウド上で繋がることで、人々の健康な生活、予防、診断、治療、ホームケアという「一連のヘルスケア・プロセス」において、革新的な医療ソリューションを提供していく。医療従事者の皆様、患者様だけでなく、すべての人々の健康な生活への貢献を目指す。(https://www.philips.co.jp

ロイヤルフィリップスについて

ロイヤルフィリップス(NYSE:PHG, AEX:PHI)は、人々の健康の向上にテクノロジーで貢献するヘルステック分野のリーディングカンパニーである。健康な生活、予防、診断、治療、ホームケアという一連のヘルスケア・プロセスを通じて、先進的なテクノロジーと、医療従事者および消費者のインサイトを基に、人々の健康を改善し良好な結果をもたらすための包括的なソリューションを提供している。主な事業領域は、画像診断、画像誘導治療、生体情報モニター、ヘルスインフォマティックスのみならず、パーソナルヘルスや在宅医療まで、さまざまな領域に渡る。フィリップスヘルステック事業の2020年の売上高は173億ユーロ、オランダを拠点に全世界に77,000人の従業員を擁し、世界100ヵ国以上でビジネスを展開。フィリップスに関するニュースはこちらからご覧いただきたい。(http://www.philips.com/newscenter/

報道関係および企業に関するお問い合わせ

株式会社フィリップス・ジャパン
ブランドコミュニケーション部 TEL: 03-3740-5896