ハート・オーガナイゼーション、 上川北部医療連携推進機構と「救急医療及び地域医療における事業連携協定」を締結

2021.09.22

地域医療連携推進法人上川北部医療連携推進機構と㈱ハート・オーガナイゼーションは、上川北部医療圏の救急医療および地域医療の強化に資することを目的として、名寄市立総合病院にて令和3年9月15日(水)に、事業連携に関する協定書を締結、調印式を行った。
両者は共同で、①救急医療支援のためのICTシステム②地域医療現場の医師を名寄市立総合病院の専門医が支援するための遠隔診療支援システム③地域の医師の育成を支援するICTシステム、をテーマとして事業を展開する。

「事業連携に関する協定書」締結式の様子

具体的な協定内容

①救急医療支援
循環器疾患の救急患者を対象として、地域医療機関の医師と名寄市立総合病院の専門医がリアルタイムに心エコーや12誘導心電図などの映像を共有し、音声通話を通して診断、治療を迅速に行うためのICTシステムの正式運用開始、および救急車からの患者情報リアルタイム伝送による救急車到着前までの支援の実施

②遠隔診療支援
道北北部地域医療機関の医師を、名寄市立総合病院の専門医が支援するための遠隔診療支援システムの強化

③地域の医師の育成支援
地域にいても最新の専門医療を学べる医師育成支援のためのICTシステムの実用化

ポラリスネットワークについて

道北北部唯一の救命救急センターである名寄市立総合病院による救急医療支援を目的として、平成25年から道北北部地域の中核病院との間で、診療情報を共有するネットワーク(通称:ポラリスネットワーク)の運用を開始。
加えて、本年7月からは名寄市の介護施設、調剤薬局、歯科医院もネットワークに参加して地域包括ケアシステムを支援する機能が運用開始。今回の取り組みはポラリスネットワークの救急医療連携、地域医療連携をさらに強化するための取り組みである。

㈱ハート・オーガナイゼーションとICTシステム「Caseline」について
菅原俊子(同社代表)が「インターネットを活用し、医師が世界中の専門医と協力して治療する仕組みをつくることで、医療の地域格差をなくす」ことをミッションとして2004年に設立。
世界126か国、3万人の医師が登録し、医療技術の情報共有やオンライン学会・研究会を行うためのプラットフォーム「e-casebook LIVE」を展開。
2021年9月には、救急医療体制の改善や、遠隔診療サポート等を目的とするコミュニケーションアプリ「Caseline」をリリース開始。このアプリは国内7,000人以上の循環器内科の専門医の声から着想を得ている。

【お問い合わせ】
株式会社ハート・オーガナイゼーション 広報
TEL 080-2434-2372(木村)/090-4741-5327(中嶋)