富士フイルム、「胸部X線画像病変検出ソフトウェア CXR-AID」新発売

2021.08.13
富士フイルム㈱は、AI技術を活用して胸部単純X線画像から結節・腫瘤影、浸潤影、気胸の3つの画像所見を検出し医師の画像診断を支援する「胸部X線画像病変検出ソフトウェア CXR-AID(シーエックスアール エイド)」の薬機法における製造販売承認を取得。
 本ソフトウェアは医用画像情報システム(PACS)「SYNAPSE(シナプス)」および、画像診断ワークフローを支援するAIプラットフォーム「SYNAPSE SAI viewer(シナプス サイ ビューワ)」で利用可能なアプリケーションとして、富士フイルムメディカル㈱を通じて発売した。

胸部単純X線検査は健康診断や日常診療において、さまざまな胸部疾患の診療に利用されている。
結節・腫瘤影は、X線画像に写る類円形の陰影で、肺がんが疑われる所見だ。
浸潤影は、境界の不明確な陰影で主に肺炎や結核などの感染症に見られる画像所見。気胸は、肺に穴が開くことで肺がしぼんでいく病気で、胸部X線画像では、肺と胸腔の間に空気領域が認められる。肺がんや肺炎、気胸は、発見が遅れると重篤化する可能性があることから早期発見が重要だ。

しかし、胸部単純X線画像では骨や血管などがすべて重なって写るため、病変を視認しにくいケースがある。
また、健康診断など膨大な数の画像を医師が読影する中で見落としなく検出するには高い集中力を要する。そのため、医師の負担を軽減し効率的な画像診断ワークフローを支援するソリューションが求められている。

「胸部X線画像病変検出ソフトウェア CXR-AID」の特長

撮影した胸部単純X線画像を自動解析し、結節・腫瘤影、浸潤影、気胸が疑われる領域を検出しマーキングする。その領域を医師が再確認することで、見落し防止を支援。

(1)ヒートマップ表示、スコア表示機能

結節・腫瘤影、浸潤影、気胸の候補領域を検出し、それらの異常領域の存在の可能性(確信度)を青から赤までのグラデーションカラーで表示。確信度が低いほど青く、高いほど赤く表示される。また、各検出領域に対応する確信度の最大値をスコアで表示する。

[画像]ヒートマップ表示、スコア表示機能
[画像]ヒートマップ表示機能

ソフトウェアが異常領域の解析を行う。
解析結果の確信度に応じて、領域に重なるようにカラー表示。

3つの画像所見に対応
本ソフトウェアの検出対象は、主要な肺疾患の画像所見である結節・腫瘤影、浸潤影、気胸の3所見。健康診断や日常診療などにおけるさまざまな胸部単純X線検査で幅広く活用。
[画像]結節・腫瘤影、浸潤影、気胸の3所見と異常所見なし

画像提供:藤田医科大学

「胸部X線画像病変検出ソフトウェア CXR-AID」の構成例

CXR-AIDをインストールしたPC(処理ユニット)を、当社医用情報画像システム(PACS)「SYNAPSE」等に接続することで利用可能。

SYNAPSEサーバーから転送された胸部単純X線画像を解析し、処理結果の画像をサーバーに送信。処理結果の画像はサーバーに保管され、SYNAPSEクライアント端末で元の胸部単純X線画像と合わせて表示、確認できる。結果は「SYNAPSE」または「SYNAPSE SAI Viewer」で表示。

[図]「胸部X線画像病変検出ソフトウェア CXR-AID」の構成例

AIプラットフォーム「SYNAPSE SAI viewer」について

「SYNAPSE SAI viewer」は、富士フイルムの医用画像情報システム(PACS)「SYNAPSE(シナプス)」上で、AI技術を活用した画像診断ワークフロー支援を実現するAIプラットフォーム。CT画像から肝臓、腎臓などの臓器構造を自動で抽出する「臓器セグメンテーション機能」や、過去に撮影したCT画像を現在の画像に重ねて骨濃度の経時的変化を可視化する「骨経時サブトラクション機能」などを搭載。2019年7月の発売以来、医師の効率的な画像診断をサポートするソリューションとして、多くの医療機関で活用されている。

お問い合わせ
富士フイルムメディカル㈱
URL:https://www.fujifilm.com/fms/ja