青森市 × フィリップス・ジャパン 健康まちづくり拠点「あおもりヘルステックセンター」運用開始

2021.06.01

フィリップスと青森市は、二者で推進している青森市民の健康寿命延伸を目指す事業において、蓄積された患者のデータ分析やサービスを提供する拠点「あおもりヘルステックセンター」を新・浪岡病院内に開設、本格運用を開始した。
また、新たに青森県立保健大学がプロジェクトに参画し、産官学の連携を通じた更なる事業の推進を目指していく。
「あおもりヘルステックセンター」は、予防サービスを通じて蓄積されるデータの分析、および見守りサービス実施の拠点として運用が期待されており、青森市浪岡地区住民の医療・健康に関する需要を分析、その結果を利用したサービスを企画・推進することで、住民の皆様に還元していく。
フィリップスはこのプロジェクトを通じ、健康寿命延伸に寄与するサービスを提供するだけでなく、地元企業・教育機関を巻き込み地方創生に貢献していきます。さらに、これらの取り組みが自走可能な事業モデルとなるように運用・実証を重ね、中長期的にはこの「青森モデル」をベースに、日本全国さらには世界に向けて類似した健康課題を持つ地域の課題解決に努めていく。

 

ヘルステックを核とした健康まちづくり事業の概要
日本全国において、高齢化や医療施設・従事者不足、医療費の肥大化などの健康課題が存在する中、青森県は平均寿命が最も短い都道府県である¹⁾など、全国的にみても深刻な状況に置かれている。一方で、青森市浪岡地区は、高齢化率・人口密度が全国の市区町村の中央値に近いことから、課題解決により全国モデルの創出をリードできる地域であると言える。青森市とフィリップスは、青森市民の健康寿命延伸を目指し2019年2月に「ヘルステックを核とした健康まちづくり連携協定」を締結、同時に事業を推進する共同体として「あおもりヘルステックコンソーシアム」を結成。2020年度には 「モビリティを活用した予防サービス(フレイル/生活習慣病)」、「IoTを活用した見守りサービス(訪問看護利用者/独居高齢者向け)」を開始。サービスを通じて蓄積されるデータの分析および見守りサービス実施の拠点として、このたび2021年5月、新・浪岡病院内に「あおもりヘルステックセンター」が完成。
1)平成27年都道府県別生命表の概況(厚生労働省)

モビリティを活用した「予防サービス」(フレイル/生活習慣病)
高齢者の社会参加の機会や場が少なく閉じこもりがちであることや、特定健診受診率が低迷していることに対し、フレイルや生活習慣病予防の一環として、高齢者や働き盛り世代への簡易ヘルスチェックを提供。
モビリティの活用により、近隣の集会所等生活圏内のさまざまな場所で実施することで、従来健康意識が低い方たちへの予防意識改善を促進する。

IoTを活用した「見守りサービス」(訪問看護利用者/独居高齢者向け) 在宅医療に特化する施設が少ないことや医療/介護スタッフが不足していることに対し、自宅での生活/生体データを活用した遠隔での見守りを追加した新たな高齢者・在宅患者サポートモデルを実証。
IoTを活用することで、今後需要が増していく在宅医療の機能化・高度化を図る。

あおもりヘルステックコンソーシアム
2019年2月に結成。各分野のプロフェッショナル企業が青森市における健康まちづくりの実現という共通の目的をもって集結することで、それぞれの強みを活かした価値創造性の高い健康まちづくりの取り組みを推進する。

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