フィリップス・ジャパン、日本初のエキシマレーザを利用した下肢用カテーテル「Turbo Elite(ターボ・エリート)」「Turbo Tandem(ターボ・タンデム)」を発表

2020.04.08

 このたび(株)フィリップス・ジャパン(以下フィリップス)は、下肢末梢動脈治療用レーザカテーテルの新製品「エキシマレーザTurboカテーテル (エキシマレーザ・ターボ・カテーテル)」の保険償還が2020年4月1日付で開始され、順次販売を開始する。
 
 「エキシマレーザTurboカテーテル(エキシマレーザ・ターボ・カテーテル)」は「Turbo Elite(ターボ・エリート)」および「Turbo Tandem(ターボ・タンデム)」の2種類があり、「エキシマレーザ血管形成装置」で発生させたレーザエネルギーをカテーテルの先端から照射し、大腿膝窩動脈に留置されたステント内における再狭窄(ISR:In-Stent Restenosis、以下ISR)および再閉塞病変の動脈硬化組織を、非熱的なエネルギーにて分解、蒸散させ、血行の再建を行う光ファイバカテーテルである。
 これまで、冠動脈の治療用にエキシマレーザを利用したカテーテルが使用されているが、この技術を下肢用に応用させた。
 
 末梢血管内治療として、バルーン拡張後にその状態を維持するためのステント留置術は有力な治療選択肢の一つとして一般的に広く行われているが、ステント留置後に、一定頻度でISRが発生することが報告されている。
 「Turbo Elite(ターボ・エリート)」および「Turbo Tandem(ターボ・タンデム)」は、米国にて、大腿膝窩動脈におけるISRへのエキシマレーザと一般的なバルーン治療の有効性と安全性について評価を行ったEXCITE ISR試験において、エキシマレーザ群の優越性が示された。
 
■製品特長
 ・波長308nmのエキシマレーザを利用して、熱による周囲の損傷を抑えた組織蒸散を行うことができる。
 ・Turboシリーズは、使用方法に応じて全2種類のタイプがある。
  -「Turbo Elite(ターボ・エリート)」(OTWタイプ):ガイドワイヤ挿入方法がオーバー・ザ・ワイヤ式のカテーテルである。
  -「Turbo Tandem(ターボ・タンデム)」(ガイディングカテーテル付属OTWタイプ):蒸散可能な内径範囲を拡大するため、 カテーテル先端部に偏心性を持たせるガイディングカテーテル付属のオーバー・ザ・ワイヤ式のカテーテルである。
 ・Turboシリーズは、エキシマレーザ発生装置である「エキシマレーザ血管形成装置」と併用する。
 
■エキシマレーザ関連製品について
 フィリップスは、2020年1月、「エキシマレーザTurboカテーテル(エキシマレーザ・ターボ・カテーテル)」と「エキシマレーザ血管形成装置」を含む、日本国内で販売されている全てのSpectranetics社製品について、ディーブイエックス(株)(以下ディーブイエックス)から製造販売業の承継を完了している。
 なお、流通・販売業務については、引き続きディーブイエックスと協力して行う。
 
 
 
●お問い合わせ
㈱フィリップス・ジャパン 広報事務局
URL:https://www.philips.co.jp/