シーメンスと扶桑薬品工業、 血液ガス分析装置および試薬の共同販売契約を締結

2016.07.22
透析剤を販売する扶桑薬品工業が、透析液の品質を測定するシーメンスの血液ガス分析装置および試薬の販売を開始

 
 シーメンスヘルスケア・ダイアグノスティクス(株)と扶桑薬品工業(株)はこのほど、シーメンスの血液ガス分析装置「ラピッドラボ348EX」、「ラピッドポイント500」、および試薬の共同販売契約を締結した。扶桑薬品工業は8月1日より当該製品および試薬の販売を開始する。
 国内販売実績トップクラスを誇るシーメンスの血液ガス分析装置「ラピッドラボ348EX」および「ラピッドポイント500」は、透析液モードで透析液のナトリウム、カリウム等の電解質を測定する。これにより、混合濃度、成分濃度といった透析液の品質を管理することができる。
 腎治療において、腎臓移植が一般的な欧米と比較すると、日本では透析医療を主体とする独自の進化を遂げてきた。透析医は患者の病態を考えて、透析液の濃度や調節などを含む様々な積極的な治療を行う。そのため、精確な透析液の濃度測定は治療効果を最大化し、透析患者のさらなるQOLの向上につながる。日本血液浄化技術学会、日本臨床化学会、検査医学標準物質機構(ReCCS)、日本臨床工学技士会、日本透析医学会は、透析液濃度測定の標準化や透析液濃度の管理方法についてのガイドラインを協力して作成して、シーメンスは標準化ガイドライン作成プロジェクトにおける協力メーカーの1社としてこれをサポートしていく。
 透析剤の全国的安定供給を至上命題とし、国内販売において高い実績を誇る扶桑薬品工業は、透析モードを搭載したシーメンスの血液ガス分析装置を販売することにより、透析剤と透析液の品質管理手段を同時に全国の透析医療現場に提供することができる。
 シーメンスと扶桑薬品工業は、今後も透析医療および透析患者のより一層のQOL向上に貢献する。

<写真:扶桑薬品工業取扱製品>

ラピッドラボ348EX 血液ガス分析装置
ラピッドポイント500 血液ガス分析装置

●お問い合わせ
シーメンスヘルスケア・ダイアグノスティクス(株)
URL:http://www.healthcare.siemens.co.jp/
扶桑薬品工業(株) 営業本部 機器診断薬部
URL:http://www.fuso-pharm.co.jp/index.html