ソニー、オリンパス、ソニー・オリンパスメディカルソリューションズの3社が4K外科手術用内視鏡システムを製品化 ―2015年10月から発売開始―

2015.09.16

 ソニー(株)(以下ソニー)、オリンパス(株)(以下オリンパス)、ソニーとオリンパスの医療事業合弁会社であるソニー・オリンパスメディカルソリューションズ(株)(以下ソニー・オリンパスメディカルソリューションズ)の3社は、2013年より連携して4K外科手術用内視鏡システムの開発を推進し、この度、製品化に至った。新製品は、光源部分、内視鏡からモニターまで、最先端の4K技術と各種ノウハウが組み込まれた、これまでにない外科手術用内視鏡システムである。
 同製品は、オリンパスの外科手術用内視鏡システムとして『VISERA 4K UHD』のブランド名で、2015年10月上旬からオリンパスが日本とヨーロッパで順次発売を開始するという。
 ソニー・オリンパスメディカルソリューションズとソニー、オリンパスは、次世代の外科手術用内視鏡分野において、今後も各社の有する技術やノウハウを融合し、シナジー効果を最大限に発揮させることで、世界の医療の発展に貢献するという。

 なお、ソニー・オリンパスメディカルソリューションズという枠組みを含め、ソニーとオリンパスが協力した証として、「Innovation by Sony&Olympus」のロゴを製品に表示します。

新製品開発における3社の役割
 ソニー・オリンパスメディカルソリューションズは、ソニーとオリンパスが有するコア技術やノウハウ(ソニー:イメージセンサー、画像・信号処理技術、光伝送技術、4K映像の各種ノウハウ等。オリンパス:医療機器開発のノウハウや医療現場からの要望等)を融合し、医療機器用途に各要素技術および映像処理全体の最適化を行った。特に、内視鏡システムの目に相当する4Kカメラヘッドや、撮影した映像を制御する4Kカメラコントロールユニット等、本システムの主幹となる製品の基礎的な技術開発を担当している。

 ソニーは、最先端のデジタルイメージング技術および4K映像関連の各種技術・ノウハウなどの提供に加え、医療用4Kモニターおよび4Kレコーダー※1の製品開発を担当した。4Kカメラヘッドにはソニー製4Kの Exmor R® CMOSイメージセンサーや画像・信号処理技術、小型化技術などが組み込まれ、高精細な映像と高い機能性を実現した。さらに、ソニーの4K映像伝送技術は、内視鏡とモニター間でほぼ遅延のない4K映像伝送を実現することにも寄与している。

 オリンパスは、内視鏡のトータルカンパニーとして、外科手術に対応した各種内視鏡製品を開発し、提供している。新製品では、オリンパスの有する高度な光学技術が、主に高解像硬性腹腔・胸腔鏡や4K高輝度光源装置に活かされている。そして、これまで培ってきた医療機器製造や開発技術のノウハウを活かし、オリンパスメディカルシステムズ株式会社が、新製品の設計と製造をトータルで担当し、製品化※2した。なお、同製品は、オリンパスの外科手術用内視鏡システムのラインアップとして、オリンパスの販売網で発売するという。

※1:医療用4Kレコーダーは2016年年初の発売に向けて、現在開発中。(2015年9月時点)
※2:製造販売元:オリンパスメディカルシステムズ(株)。オリンパスは、戦略的事業拡大に向けグループの再編を行い、2015年4月1日より、オリンパスメディカルシステムズ(株)の機能は会社分割により一部を除いてオリンパスに承継された。

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ソニー(株)
URL:http://www.sony.co.jp/