島津製作所、ポータブル近赤外光イメージング装置を発売

2014.11.18

 島津製作所は、小型化・軽量化によって場所を選ばず脳機能の計測が可能な近赤外光イメージング装置「SPEEDNIRS(スピードニルス)」(医療用)/研究用ポータブル光脳機能イメージング装置「LIGHTNIRS(ライトニルス)」 (研究用)を発売した。

*近赤外光イメージング装置は、生体透過性の高い近赤外光を頭部に照射し、生体内で散乱・吸収されながら反射される光の一部を検出することで、脳表面の活動状態をリアルタイムに可視化する装置。安全かつ自然な状態で脳の活動状態を測定することができるという特長があり、医療分野をはじめ発達心理学や教育学、認知科学や工学分野などの幅広い研究分野において用いられている。

 同装置は従来製品に比べ大幅に小型・軽量化することで、優れたポータビリティーを実現した。認知機能用、運動機能用、精神科用と用途および測定部位によって専用プローブを選択して使用できる。

 医療用SPEEDNIRSは、本体を卓上で使用できる近赤外光イメージング装置として初めて薬事認証を受けた製品。うつ病の鑑別診断補助(2014年4月に保険適用)として問診での診断に客観的なデータを加えることで適切な治療に役立て、脳卒中の回復期のリハビリテーションの訓練効果を客観的に評価するなどの用途が期待される。

 研究用LIGHTNIRSは専用のキャリーバッグを用い、装置本体を背中もしくは腰周りに装着できるウエアラブルタイプ。脳活動から消費者の嗜好や意思決定プロセスなどを探ることを目的として近年研究が盛んに行われているニューロマーケティングや、複数人での同時計測による多人数間のコミュニケーション等の研究や、脳信号をリアルタイムに処理し外部機器などを制御するブレインマシーンインターフェースの研究など、脳科学応用市場での活用が可能となる。

 いずれの用途においても、拘束性が低く、日常生活に近い状況下での測定が可能なため、幅広い脳機能評価を行えることが特長。コンパクトで特別な設備を必要としないため、大学病院や研究機関だけでなく、小規模な精神科病院やクリニック、診療所や一般病院、民間企業などで幅広く使用できる。

 同社は2012年8月に発売した可搬型の近赤外光イメージング装置「SMARTNIRS(スマートニルス)」(医療用)/研究用ポータブル光脳機能イメージング装置「LABNIRS(ラボニルス)」(研究用)にハイパフォーマンスとユーザビリティを両立する同装置をラインナップに加え、幅広い用途に向けて販売を拡大するとしている。

 なお、同装置は、文部科学省脳科学研究戦略推進プログラム「ブレイン・マシン・インターフェース(BMI)の開発」および総務省研究委託「脳の仕組みを活かしたイノベーション創成型研究開発 (高精度脳情報センシング技術・脳情報伝送技術、実時間脳情報抽出・解読技術及び脳情報解読に基づく生活支援機器制御技術)」の成果を一部利用している。

<新製品の特長>
1. よりコンパクトに、より簡単に
超小型・軽量化に成功し、誰でも簡単に持ち運べ、計測場所を選ばない。送受光ファイバーとホルダが一体となったプローブにより、計測までの手間と時間を短縮した。直感的なユーザーインターフェイスと分かりやすい結果表示によって操作性も向上している。

2.確かな信頼の高品質データ
頭皮への密着性の高いファイバー先端構造により、頭髪部位の計測も可能。同社独自の3波長半導体レーザーと順次点灯方式によってノイズの影響を低減し、安定度の高いデータを提供する。
3.従来機とのデータ互換性
同社の歴代の近赤外光イメージング装置とデータの互換性があり、継続的な使用が可能。

 (左) 「SPEEDNIRS(スピードニルス)」(医療用) 
(右) 「LIGHTNIRS(ライトニルス)」(研究用)

名   称
・近赤外光イメージング装置「SPEEDNIRS(スピードニルス)」(医療用)
・研究用ポータブル光脳機能イメージング装置「LIGHTNIRS(ライトニルス)」(研究用)

本体サイズ
250(W) × 70(H) × 200(D)mm(突起部は含みません) 重量1,600g

販売計画
20台 (SPEEDTNIRS・LIGHTNIRS合わせて)

【製造販売認証番号】(医療用)
226ABBZX00098000 機能検査オキシメータ [近赤外光イメージング装置 SPEEDNIRS]

●問い合わせ先
島津製作所
URL:http://www.shimadzu.co.jp/

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