島津製作所、X線TVシステムSONIALVISION G4向けにアプリケーションを拡充 トモシンセシス搭載開始により新たな臨床価値を提供

2014.12.17

 (株)島津製作所は、X 線TV システムSONIALVISION G4 向けに、1 回の断層撮影で任意裁断高さの
断層画像を提供するトモシンセシスアプリケーションを、12 月17 日に発売した。

 同社は、トモシンセシスをX 線TV システムのフラッグシップモデルであるSONIALVISION
Safire に搭載している(オプション)。10 年以上にわたり研究と改良を重ねてきたFPDによるトモ
シンセシスは、被ばく線量と金属アーチファクトを低減しつつも高精度な断層画像を得ることができ
るため、整形外科領域や胸部領域、消化器領域などにおいて新たな付加価値を与えるアプリケーショ
ンとして活用されている。
 今回、より多くの臨床現場でのトモシンセシスの使用を目指して、多様な検査やさまざまな
検査環境に柔軟に対応する多目的X 線テレビシステムSONIALVISON G4 へのトモシンセシスの搭
載を開始した。(オプション)

 同社は、SONIALVISON G4 を有効に活用してもらうため、トモシンセシスの他、歪みの少ない長
尺画像を提供する「SLOT Advance」、骨密度測定を可能にする「Smart BMD」をアプリケーション
としてラインナップしている。これら新たな臨床価値を提供する多彩なアプリケーションにより、
臨床現場における検査・診断を強力にサポートするとともに、医療機関におけるX 線TVシステムの
稼働率の向上にも寄与していく。

【新製品の特長】
1.1回の撮影走査で任意断層面を簡単に観察
1 回の直線断層走査から得られる撮影データから、複数枚のデジタル断層画像を簡単に得ること
ができる。
また得られたデータより断層面を何度も再構成できるため被ばく線量を低減でき、さらにコリメ
ーションによりX線照射視野を絞ることで、観察部位以外への被ばくを避けることができる。
2.立位など自由な体位で撮影可能
さまざまな寝台角度での撮影が可能であり、脊椎や両膝の関節など17 インチの広い範囲を立位
にて荷重を加えた自然な体位で観察できる。
3.金属アーチファクトの低減
整形外科領域にて、ボルトやプレートなど金属固定された部位の術後の経過観察を行う場合に、
画像診断を困難にしている金属アーチファクトが抑えられるため、骨の癒合状態などの金属周囲
の骨評価が容易である。

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トモシンセシス画像
金属のアーチファクトが低減でき、骨折など金属固定している部分の経過観察に有用

名称 SONIALVISON G4 用トモシンセシスアプリケーション
価格 3,000 万円~(税別)

【製造販売認証番号】(医療用)
224ABBZX00052000
据置型デジタル式汎用X 線透視診断装置
二重エネルギー骨X線吸収測定装置
[X 線テレビシステム SONIALVISION G4]

●お問い合わせ
(株)島津製作所
医用機器事業部 グローバルマーケティング部 販売促進グループ
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FAX:075-823-2921
URL:http://www.shimadzu.co.jp/