日立メディコ、移動型X線装置「SiriusStarmobiletiara(シリウススターモービルティアラ)」発売

2014.04.07

ワイヤレスFPDとコンパクトボディーを融合

移動型X線装置
SiriusStarmobiletiara
(シリウススターモービルティアラ)
 (株)日立メディコは、ワイヤレスFPD(フラットパネルX線検出器)を搭載した移動型X線装置「SiriusStarmobiletiara※1」を発売する。
 なお、同製品は、2014年4月11日から開催される2014国際医用画像総合展(ITEM2014)に展示される。
 
1.開発の目的
 X線装置のデジタル化が進む中、移動型X線撮影装置も、イメージングプレート(IP)を用いたCR(ComputedRadiography)方式から、FPDを搭載したDR(DigitalRadiography)方式への移行が進んでいる。
 DR方式は、追加撮影や複数枚撮影時にCRカセッテを交換する手間がなく、その場で画像確認が可能で、さらに、ワイヤレスFPDを採用することでスループットが高まる。そのため、病室でスムーズに撮影できるだけでなく、緊急度の高い救急時や災害時、手術室、感染症対策など活用範囲が広がる。
 このため、同社は、独自技術のパンタグラフアーム※2とモノタンク式X線発生装置※3を搭載した移動型X線装置「Sirius※1」シリーズの特長はそのままに、さらなるスループット向上のためワイヤレスFPDを搭載し、撮影後3秒未満で画像を表示する「SiriusStarmobiletiara」を開発した。
 
2.製品の特長
(1)ワイヤレスFPDを搭載
 「SiriusStarmobiletiara」は、FPDを搭載することで、その場で画像確認ができる即時性と高画質を実現し、またワイヤレス化することで、CRカセッテと同様に扱うことができるようになり、ポジショニング調整やカバーなどを覆うことで衛生管理が行いやすくなる。さらに、大視野からコンパクトまで3種類のサイズ※4のワイヤレスFPDを搭載できるため、目的に合わせた撮影を行うことがでる。
 
(2)大画面15インチモニタに3秒未満で画像表示
 大きく見やすい15インチモニタを搭載し、また撮影後3秒未満で画像が表示される。そのため、緊急を要する場合や追加撮影が必要な場合でも迅速に対応することができ、作業効率が大幅に向上する。
 
(3)操作性の高いパンタグラフアーム
 同社独自のパンタグラフアームは、コンパクトかつ軽い操作性で高い評価を得ている。このアームは撮影距離を長く取ることができボケの少ない胸部画像を撮影できる。また関節が5ヵ所と多いため撮影ポジションを調整しやすいのが特長。
 
(4)スムーズな移動
 同社独自のモノタンク式X線発生装置を搭載することによりコンパクトなボディーとなり、小柄な人でも広い前方視野を確保しやすくなる。狭い病室やエレベータの出入りにも小回りがきき、スムーズな移動ができる。
 
※1 Sirius、シリウス、Siriusのロゴ、StarMobile、SiriusStarmobiletiaraは日本およびその他の国における株式会社日立メディコの登録商標または商標。
※2 関節構造により撮影時にポジショニング調整を行いやすくしたX線管装置保持器で、走行時に障害となる支柱高さを抑えることができる。
※3 X線管装置にX線高電圧装置を組み込んで一体化したもので、高圧ケーブルが不要となりコンパクトな装置が実現できる。
※4 オプションを含む。
 

3.製品名
 移動型X線装置SiriusStarmobiletiara(医療機器認証番号:226ABBZX00048000)
 
4.定価(標準構成)
 1億円(システム構成により価格は異なる)
  

●お問い合せ
(株)日立メディコ
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