医療技術産業戦略コンソーシアム、医療イノベーション5か年戦略(仮称)に関わる要望書を提出

2012.04.26
 医療技術産業戦略コンソーシアム(METIS、東京都新宿区)は、内閣官房医療イノベーション推進室と各府省庁が検討を進めている「医療イノベーション5か年戦略(仮称)」に対する要望を、各府省庁に提出した。オールジャパンで一丸となって成長を目指す必要性を強調し、4つの重要施策を示し、実施を求めている。
 METISは、日本発の革新的な医療機器の製品化を促進するため、産官学が一体となって設立。同推進室などが平成19年に策定した「革新的医薬品・医療機器創出のための5か年戦略」の改定時期に合わせ、今後5年の推進すべき課題について要望としてまとめた。
 要望に盛り込んだ重要施策は、①医療機器の特性に合った規制・制度を基盤とした研究開発の活性化、②成長への投資、産業活性化施策の立案と推進、③海外展開を積極推進し、国際協力を高める施策の立案と実施、④人材の育成、教育―の4つ。
 日本の医療機器産業が依然として輸入超過であり、海外からの医療機器導入格差も続いている現状を指摘。薬事法の課題、承認審査の問題などに時間がかかることなどを要因として挙げた上で、「重要課題を明確に示し、その解決に向けてオールジャパンで一丸となって取り組む体制を整備してグローバル規模での成長を目指す必要がある」とした。