テルモ、新留置針「サーフローZERO」を発売

2024.02.05

「ゼロへ、挑む。」 ー 確実留置で医療従事者・患者さんの負担軽減へ

 テルモ株式会社(本社:東京都渋谷区、社長:佐藤 慎次郎)は、1月27日から、留置針サーフローシリーズの新モデル「サーフローZERO」を全国の医療機関向けに販売する。本製品は、テルモが独自開発した「3D針」を採用し、穿刺時に血管を捉えやすい針のデザインになっている。併せて、血管確保を視認できる仕組み「OKフラッシュ」を搭載し、留置針の留置成功率を向上することを目指してくそうだ。

 留置針とは、血管内に留置する注射針のことで、主に静脈での長時間にわたる点滴時に用いられる。内針と呼ばれる金属針と、プラスチック製のカテーテルから構成され、カテーテルの中に内針が入っている状態で血管に針を穿刺した後、内針を引き抜くことにより、カテーテルのみが血管内に留置される仕組みになっている。
 留置針による患者さんの血管確保は高い技術が求められる。針の留置が上手くいかず複数回穿刺を行うケースもあり、医療従事者や患者さんの心理的負担が高いことが課題となっている。

 今回発売したサーフローZEROは、テルモ独自開発の3D針を採用し、特殊な加工方法により、針の先端角度を従来モデル*と比較し鋭角にすることで、穿刺の成功率向上を図っている。また、サーフローシリーズ独自の仕組みであるOKフラッシュも継承し、カテーテルが血管を確保できたことを視認できる独自構造になっています。これらの特徴により、留置針の留置成功率が高くなり、医療従事者や患者さんの心理的負担軽減が期待される。また、失敗時に生じる製品の廃棄も低減することができ、医療経済性向上にも貢献するそうだ。

 テルモは、1976年に「サーフロー留置針」を発売して以降、サーフローシリーズのラインアップを拡充し、医療従事者や患者さんへの負担軽減を目指し製品の改良を重ねてきた。今後も、医療従事者や患者さんの課題解決に全力で取り組み、安全と安心の医療につながる製品を提供していくとコメントしている。

サーフローZERO
サーフローZERO
3D針
テルモが独自開発した「3D針」(イメージ)
血管確保が視認できる仕組み「OKフラッシュ」