富士フイルムメディカル、2011新製品発表会を開催

2011.06.23

富士フイルムメディカル(株)は6月17日、品川GRAND HALL(東京都・品川)にて、富士フイルムメディカル 2011新製品発表会を開催した。
今回の新発表会では数多くの製品が展示されていたが、中でも厳選した4つの製品を紹介したい。

図1 tweet機能
図2 タイムライン表示機能
図3 胸部経時差分処理システム
TEMPORAL SUBTRACTION ADVANCE
図4 SYNAPSE VINCENT
図5 リアル3Dマンモグラフィ

i-Stroke(アイストローク)

脳卒中などを治療支援する遠隔画像診断治療補助システム。
院外や遠隔地あるいは海外からでも検査画像や診療情報を入手することができ、脳卒中患者の治療に貢献するものだ。

図1はtweet機能と呼ばれる、画期的なもので、医療チーム間のコミュニケーションツールとして使用可能。

図2はタイムライン表示機能で、救急時における全ての検査画像や治療の経過を時間とともに時系列で見ることができる。

胸部経時差分処理システム
TEMPORAL SUBTRACTION ADVANCE(図3)

健診の際、患者様にわかりやすく説明もでき、読影補助になるシステムだ。
1年前の過去の画像と今年撮影した画像と比較ができ、どこが変化したかを一目瞭然に抽出できる。
ワンクリックで自動的に差分画像を読影前に用意してくれるので、1日に何百人もの読影をする人間ドックなどで注目されている。
またこのシステムはSYNAPSEなどのオプションとして設定されている。

SYNAPSE VINCENT(図4)

新機能を2種類追加したVINCENT。1つは4Dでもパフュージョン機能を搭載したこと。これにより任意の角度で観察でき、全断面での読影が可能になった。2つ目はMRIでの肝臓解析機能が追加され、容積をMRIでも計測できるようになって、EOB造影剤を用いた時などには特に有用になった。
また、大きな特長の1つとして、ワークステーションのみならず院内のすべてのSYNAPSE端末でも使用可能になり、手術の際のシミュレーション時にもより細かい解析が行われている。

リアル3Dマンモグラフィ(図5)

マンモグラフィ画像を3Dで表示させる技術である。二方向から撮った画像をハーフミラーで片方の画像は反射、片方は透過させ、別々の画像として両目に見せることで3Dとして見せることが可能となった。
石灰化の症例など読影が難解なものに対して、3Dの場合、病変部が3次元的に飛び出してくるので読影が容易だという。またDense症例も立体的な情報により読影しやすくなる。
発売日などは未定。