第23回日本乳癌学会学術総会 ブースレポート(その4) センチュリーメディカル(株)

2015.07.08

 センチュリーメディカル(株)展示ブースではHOLOGIC社の吸引式組織生検デバイス「ATECシステム」が日本国内では初お披露目となった。
 吸引式組織生検とは、検診や診察で乳癌(または疑いがある病変)が見つかった場合に、画像装置(マンモグラフィや超音波装置等)で病変を確認しながら針を刺し入れ、針の側面にある穴から組織を吸引しながら採取し、病理検査を行って悪性か良性かを判断する検査である。
 ATECシステムは、その際にマンモグラフィ、超音波エコー、MRIそれぞれのモダリティに合わせ、各ガイド下生検で利用することができる。
 生理食塩液を開口部まで還流させて採取したい検体と体液を回収するため、豊富で質の高い組織検体を採取することが可能。その際、検体を1本採取する際のスピードは4.5秒であり、スピーディな検査が実現した。
 また、様々な症例に対応するための特長のあるニードル(針)のオプションがラインナップで用意されており、術者のニーズに細かく対応している。
 空気圧を利用して針を作動させる設計となっており、電気的な誤作動などが起こりにくくなった。ハンドピースがオールディスポーザブルで軽量な点やソフトウェアが不要でセットアップが簡便な点など、操作性の良さも本製品の特長である。

吸引式組織生検デバイス「ATECシステム」