日本メドトロニック「神経の痛みの実際と診療最前線~全身MRI検査が可能な神経刺激システムの登場が痛み診療にもたらす変化~」を開催

2014.01.28
佐藤公治氏
佐南拓郎氏
会場の様子
日本メドトロニック(株)は1月23日、メドトロニック・エデュケーション&トレーニングセンター(東京都港区)にて、日本初の条件付きMRI対応神経刺激システム発売に際し、メディアラウンドテーブル「神経の痛みの実際と診療最前線~全身MRI検査が可能な神経刺激システムの登場が痛み診療にもたらす変化~」を開催した。

はじめに、佐藤公治氏(名古屋第二赤十字病院)による「脊椎脊髄術後の慢性疼痛」と題した講演が行われた。同氏は、現在慢性疼痛治療が整形外科領域でトピックスとなっているとしたうえで、慢性疼痛の定義、MRIの脊椎脊髄疾患の診断への有用性、慢性疼痛に対する薬物治療や心理面でのケアなどについて語り、「条件付きMRI対応の神経刺激システムは、脊椎脊髄疾患術後の慢性疼痛に対する武器の一つになる」と述べた。

続いて、佐南拓郎氏(同社ニューロモデュレーション事業部)による「条件付きMRI対応神経刺激システムSureScan® MRI」と題した新製品の説明が行われた。同氏は、神経刺激システムの変遷、姿勢反応刺激の必要性、従来の神経刺激システム植込み患者への画像診断、MRI対応神経刺激システムの必要性などについて述べ、1月6日発売となった条件付きMRI対応神経刺激システム「SureScan® MRI」についての説明を行った。
同製品は、リード全体をタンタル製のメッシュを用いたシールドで覆うことにより、電極周辺組織の発熱、電磁干渉、意図しない刺激、刺激装置の発熱などといったトラブルを低減している。また、フィルターフィードスルー技術により、電子回路内への誘導電流の流入、装置破損のリスクを低減。さらに、磁性体使用量を最小限にすることによって、植込み機器の体内での移動、静磁場による機器への影響を可能な限り排除し、MRI-CSモードと呼ばれる新たなソフトウェアにより、MRI適合性確認における不確実性を低減することができるという。
講演の最後には、同製品のMRI検査フローや添付文書、同社によるサポート体制について説明が行われた。