日本HP、「HP Smart キャッシュ」の発売に伴う新製品発表会を開催

2013.03.22
宮本義敬氏
中井大士氏
 日本ヒューレット・パッカード(株)は(本社:東京都江東区、代表取締役 社長執行役員:小出伸一)3月21日に、「HP ProLiant サーバー Generation 8」のアレイコントローラー機能を拡張した新機能「HP Smart キャッシュ」発売に伴う新製品発表会を開催した。本製品は同日日本で発売開始された。
 同会ではまず、宮本義敬氏(同社エンタープライズインフラストラクチャー事業統括 サーバー・ネットワーク製品統括本部 インダストリスタンダードサーバー・ネットワーク製品本部製品本部長)が登壇し、本製品開発の背景を語った。昨今のデータ容量の増加に伴い、ディスクI/O性能がデータ処理のボトルネックとなるケースが増えつつある。この解決策の1つとして、フラッシュストレージの採用が挙げられる。しかし、従来からのハードディスクドライブ(HDD)と比較するとコスト面での負担が大きく、利用障害が高いのが現状であると語る。今回、日本HPでは「HP ProLiant サーバー Generation8」のアレイコントローラーの機能拡張を行い、少ない追加投資でディスクI/O性能を大幅に向上する本製品を開発したと語る。
 続いて中井大士氏(同社エンタープライズインフラストラクチャー事業統括 サーバー・ネットワーク製品統括本部 インダストリスタンダードサーバー・ネットワーク製品企画部部長)が登壇し、本製品の特徴を説明した。本製品は、半導体ストレージ(SSD:Solid State Drive)をキャッシュ領域として活用し、アクセス頻度の高いデータを自動的にキャッシングすることにより、データ容量の増大によるディスクI/Oの性能面でのボトルネックをコストの効率よく改善することが可能になると語る。
 今後は、同社が推進する次世代ITインフラ実現に向けた戦略「HP Converged Infrastructure」のもと、ラインアップを拡充しているビッグデータ向けのストレージ製品群とも機能連携を図り、大規模・仮想化環境におけるディスクI/Oのボトルネック解消を支援していくとした。