日本ヒューレット・パッカード、半導体メモリアレイ「HP VMA」シリーズを発表~対HDD比で約50倍の応答速度を実現~

2011.12.13
日本ヒューレット・パッカード 上原 宏氏
日本ヒューレット・パッカード 山中伸吾氏
半導体メモリアレイ「HP VMA3210」
 日本ヒューレット・パッカード(株)は12月13日、本社ビル(東京都江東区)において、半導体メモリアレイ新製品とソリューションに関する発表会を開催した。
 はじめに、上原 宏氏(同社エンタープライズサーバー・ストレージ・ネットワーク事業統括サーバーマーケティング統括本部統括本部長)が、同社のサーバ製品戦略について解説。「社会のIT化により、企業や政府機関には瞬時に対応するスピード感が求められている。つまり、アジリティ(時間短縮)の確保が今後の最重要課題となる」とした上で、「今回発売する新型メモリアレイHP VMAシリーズは、サーバHP ProLiant DL980 G7と組み合わせることで、システムのオープン性を確保しながら、HDD比最大約50倍の応答速度でバッチ処理できる“瞬速化”を実現した」と発表。また、本製品を使用することで、従来のバッチ処理方法よりも価格を抑えられることを強調した。
 次に、山中伸吾氏(同社エンタープライズサーバー・ストレージ・ネットワーク事業統括サーバーマーケティング統括本部製品戦略室室長)による製品紹介が行われた。同氏は「HP VMAシリーズは1筐体5TBから運用でき、最大10TBまで拡張可能となっている上、HP ProLiant DL980 G7には最大8筐体を接続できる。また、データの書き込みを平均化することで摩耗を防ぐWear Leveling機能や万が一の故障に対応する4+1 RAID機能を搭載した。このように、高い拡張性と安全性を実現したのが本製品の特長だ」と語った。
 また、本製品の発表記念として「もしDBプラットフォームにDL980とVMAを使ったらセットで半額キャンペーン(略称“もし980”)」の開始も発表された。HP ProLiant DL980 G7とHP VMA3205の同時購入やデータプラットフォームに競合他社のハードウェアを検討中といった要件を満たす場合、キャンペーン価格として約50%OFFで商品を提供するという。