【ITEM2024取材速報】フォトロン M&E ソリューションズ/Kada-View・Kada-Rec・Kada-Live

2024.04.14

Sliding Slab MIP  CTが行えるDICOM動画ビューア「Kada-View」

 「Kada-View」は、アンギオ、IVUS、超音波、CT、MRIなどさまざまなDICOMデータを一括して表示できるDICOM動画ビューワである。特筆すべきはその優れた操作性である。特に今回新たに搭載されたCT Viewerには冠動脈の簡便・迅速な観察を可能にするSliding Slab MIP作成機能が搭載された。マウス操作だけでSlab MIPにおけるSlabの位置、向き、厚さを調整し、ボリュームレンダリング画像と重ね合わせることで疾患の把握を容易にしている。「血管カテーテル治療中に医師が自らの手でCT冠動脈画像を詳細に観察できる」優れた操作性を実現している。

IRカメラ収録が加わった映像収録システム「Kada-Rec」

 バージョンアップした「Kada-Rec」は、従来の透視像収録のほかIPカメラの映像収録が可能になった。これによってオペ室/カテ室の術野映像、嚥下造影、内視鏡カメラ、生体モニターなどトータルな映像収録システムとして、より幅広く活用できる。
 収録した映像はチャンネル毎に収録開始・停止のトリガーを制御でき、時刻同期した収録画像はMPEG形式での出力も可能と、扱いやすいことも特長である。

リアルタイムの術場映像収録~配信システム「Kada-Live」

 「Kada-Rec」で収録した映像は、新製品「Kada-Live」と連携することで院内にリアルタイムでライブ配信することができる。会話/チャット機能を備えており、院内どこからでも手技の進捗確認や症例検討がリアルタイムで可能になる。術者と関係する医療者との意思疎通をスムーズにし、医療の質と効率を高めるのに有効なシステムである。

 また収録した動画は汎用性の高いMPEG形式で出力できるため、教育のツールや学会発表の資料などの2次利用が手軽に行える。電子カルテやPACSと連携した参照も可能になるなど、循環器診療ワークフローの効率化、ひいては医師の働き方改革実現を先取りするシステムとなっている。