サイバーナイフ ラジオサージェリーシステム(放射線治療)

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 「患者を寝台に固定することなく治療する」試みを始め、さまざまな技術開発が「人間的価値の実現」として大きく評価され、2011年度のグッドデザイン賞(Gマーク)受賞しているサイバーナイフ ラジオサージェリーシステム。
 アイソセンターを持たず、さまざまな方向からの照射ができる本製品は、高精度な放射線治療を実現する。今回は日本での実機展示が初となる「第4世代」が華やかに会場を飾った。ハードウェア、ソフトウェア双方においてさらなる機能向上を実現した新世代機種を一目見ようと、デモンストレーション時にはブースに大勢の来客が詰めかけた。アイリスコリメーターを搭載することにより、よりきめ細かな治療計画と治療時間の短縮が可能になったほか、400MUだった従来の線量を、2倍の800MUとしたことにより、治療効率を大幅に上げることができるようになった。

呼吸追尾システム
 少ない時間で高線量を照射できるようになった第4世代は、治療効率の向上と同時に、病巣周辺の正常な組織への照射を最大限回避しなければならないという使命を同時に背負っている。「シンクロニー呼吸追尾システム」では、体表面につけたLEDマーカーが呼吸とともに動き、その位置を赤外線カメラがとらえることにより患者さん固有の呼吸パターンを認識する。また、天井に設置された2つのX線源で撮影して得られる腫瘍の位置情報と合わせて、動く腫瘍を照射口が追尾する状態を作り出す。
 この「シンクロニー呼吸追尾システム」に加え、治療中の咳や急な動きにも対応する位置検出・補正機能などがあり、患者の放射線治療に対する恐れや不安は大きく緩和されることは間違いない。


アイリスコリメーターの搭載
 新世代ではアイリスコリメーターの搭載によって治療計画の自由度がより向上した。
 Xchangeロボティックコリメーターチェンジャーは、ロボット制御によってコリメーターを自動的に交換してくれるため、医師や技師は患者の治療に集中することができる。

 
動体追尾法の保険適用にみる放射線治療のこれから
 2012年4月より、定位放射線治療呼吸性移動対策に対して、保険点数が付くこととなった。呼吸性移動対策の中でも動体追尾には10,000点(施設基準を満たす場合)と、その他の呼吸性移動対策(5,000点)の倍の点数が付く。放射線治療に対して全体的に高い評価がなされた平成24年度診療報酬改定により、サイバーナイフによる治療も今後増加が期待される。

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